“煮浸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にびたし50.0%
にじ25.0%
にびた25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三四郎は鮎の煮浸にびたしあたまくわへた儘女の後姿うしろすがたを見送つてゐた。便所に行つたんだなと思ひながらしきりに食つてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
昨日きのうまでは身体からだから火花が出て、むくむくと血管を無理に越す熱き血が、汗を吹いて総身そうみ煮浸にじみ出はせぬかと感じた。東京はさほどにはげしい所である。
京に着ける夕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
たら煮浸にびたしは未荘では五分切の葱の葉を入れるのであるが、城内では葱を糸切りにして入れる。これも間違いだ、おかしなことだ、と彼は思っている。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)