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渗
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にじ
ふりがな文庫
“
渗
(
にじ
)” の例文
何にしても、
早
(
はよ
)
うこの刀の綱を解いてしまわねば——玄蕃は、何時の間にか、
額部
(
ひたい
)
に大きな
汗
(
あせ
)
の
粒
(
つぶ
)
を
渗
(
にじ
)
ませて、必死になっていた。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
おのずと
渗
(
にじ
)
み出るような、なにか薄膜を無数に重ね合せたふうな雲が、風に追われて後から後から、大空に堆積し、山にのしかかった果ては、雨になる。
ある偃松の独白
(新字新仮名)
/
中村清太郎
(著)
渗
部首:⽔
11画