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虹霓
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にじ
ふりがな文庫
“
虹霓
(
にじ
)” の例文
彼女の方でも嫌悪と
怨恨
(
えんこん
)
のごちゃまぜになった眼で夫を睨み返した。細君にも自分の計画や思惑や、
虹霓
(
にじ
)
のような夢想があるのだった。
富籤
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
何しろこんな時は気を落ちつけて寝るのが
肝心
(
かんじん
)
だと堅く眼を閉じて見る。すると
虹霓
(
にじ
)
を
粉
(
こ
)
にして振り
蒔
(
ま
)
くように、眼の前が五色の斑点でちらちらする。
琴のそら音
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
十歳
(
ととせ
)
は
虹霓
(
にじ
)
、千とせはこれ
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
春の
夜
(
よ
)
の
灯
(
ひ
)
を半透明に
崩
(
くず
)
し拡げて、部屋一面の
虹霓
(
にじ
)
の世界が
濃
(
こまや
)
かに揺れるなかに、
朦朧
(
もうろう
)
と、黒きかとも思わるるほどの髪を
暈
(
ぼか
)
して、真白な姿が雲の底から次第に浮き上がって来る。その
輪廓
(
りんかく
)
を見よ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
生葉
(
いくは
)
の戀
虹霓
(
にじ
)
にまとふ
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
“虹霓”の意味
《名詞》
虹霓(こうげい 別表記:虹蜺)
虹の漢語表現。「虹」は、はっきりと見える主虹、「霓」はその外側に薄く見える副虹、古代中国において、これらをそれぞれ雌雄の蛇又は竜として、対にした表現。
(出典:Wiktionary)
虹
常用漢字
中学
部首:⾍
9画
霓
漢検1級
部首:⾬
16画
“虹霓”で始まる語句
虹霓関