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膝行
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にじ
ふりがな文庫
“
膝行
(
にじ
)” の例文
「お
駒
(
こ
)
ちやん、お召しや。」と、千代松は目顏で知らして、病人に
逆
(
さから
)
ふなと注意したので、お駒は澁々病床近く
膝行
(
にじ
)
り寄つて、お辭儀をした。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
権六は主膳の近くへ
膝行
(
にじ
)
り寄る。そうすると主膳の声がいっそう低くなって、権六のほかは
何人
(
なんぴと
)
にも聞き取れない声で
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
頭取はそこらに
蝦蟇
(
かへる
)
のやうに
蹲踞
(
つくば
)
つてゐる人達を掻き分けるやうにして前へ
膝行
(
にじ
)
り出した。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
膝行
(
にじ
)
り入るようにそこへ通った二人の使者は、
仮面
(
めん
)
のように、怖い顔をして坐っている内蔵助の顔を仰ぐと、今にも、何か大きな
叱咜
(
しった
)
を浴びせられるような気に打たれて、はっと、心を
醒
(
さ
)
ました。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その時日頃融川と親しい、林大学頭が
膝行
(
にじ
)
り出たが
北斎と幽霊
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
膝行
(
にじ
)
るようにして寄って来て
顎十郎捕物帳:08 氷献上
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「もう
去
(
い
)
なう。」と、竹丸は小ひさな聲で言つて、千代松の
背後
(
うしろ
)
へ隱れるやうに
膝行
(
にじ
)
り寄つた。
例
(
いつ
)
もの低い聲でねち/\と話し始めてゐた千代松は
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
竜之助は面、籠手をはずした後、虎之助の前に
膝行
(
にじ
)
り出でて言葉を
卑
(
ひく
)
うして申し入れると、島田虎之助は
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
寅吉と呼ばれた棟梁らしい男は、駒井の傍近く
膝行
(
にじ
)
り寄って、頭を下げました。
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“膝行”の意味
《名詞》
貴人などの前でひざまずき膝で進退すること。
(出典:Wiktionary)
膝
常用漢字
中学
部首:⾁
15画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
“膝行”で始まる語句
膝行袴
膝行寄
膝行出
膝行頓首
膝行軌
膝行込