“煮染皿”の読み方と例文
読み方割合
にしめざら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煮染皿にしめざら。柳模様。径六寸九分、高さ一寸。陶器。地は淡黄色、幹は鉄砂、葉は呉州ごす。窯は瀬戸。幕末の作。石丸重治氏蔵。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
私は絵高麗えごうらいの美を人々が賞めながら、なぜ瀬戸で焼かれたあの無銘の煮染皿にしめざら行灯皿あんどんざら(挿絵第一図と第四図とを見よ)を讃美さんびしないかを不思議に感じる。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
だが彼の作より遥か美しい無数の無銘な作が存在することに盲目であるのを許し得ようか。例えば瀬戸せとでできた絵附えつけ煮染皿にしめざらを見られよ(挿絵第一図)。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)