にや)” の例文
宵に母親にいましめ責められた房吉は、隠居がじりじりしてごうにやせば煮すほど、その事には冷淡であった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
チャンフー事件の担当者だが、その事件が進展せず、どうやら迷宮入めいきゅういりをしそうな模様に、ごうにやしていたおりからだけに、少年探偵団からの電話をきくと、こおどりせんばかりによろこんだ。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)