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煮
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に
ふりがな文庫
“
煮
(
に
)” の例文
こうした
人
(
ひと
)
たちの
集
(
あつ
)
まるところは、いつも
笑
(
わら
)
い
声
(
ごえ
)
のたえるときがなければ、
口笛
(
くちぶえ
)
や、ジャズのひびきなどで、
煮
(
に
)
えくり
返
(
かえ
)
っています。
雲と子守歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
煮
(
に
)
るかと云うに、いや
生
(
なま
)
こそ
殊
(
こと
)
にうましなぞと口より出まかせに
饒舌
(
しゃべ
)
りちらせば、亭主、さらば一升まいらせむ、食いたまえと云う。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ハツカネズミは水をくんで、火をおこし、おぜんごしらえをする
役
(
やく
)
めです。それから、
腸
(
ちょう
)
づめは
煮
(
に
)
たきをすることになっていたのです。
ハツカネズミと小鳥と腸づめの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
鯊の頭にはギョッとした。
蒲鉾屋
(
かまぼこや
)
からでも買い出して来たのか。誰が買うのか。ダシにするのか。
煮
(
に
)
て食うのか。儂は泣きたくなった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「豆をひくにしても
煮
(
に
)
るにしても、おまえの腕ではとてもできないし、
私
(
わたし
)
の考えでは当分休むよりほかにしかたがないが、そうすると」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
▼ もっと見る
ほどなく土地の内藤三郎兵衛
道勝
(
どうしょう
)
も来て大釜で
粥
(
かゆ
)
を
煮
(
に
)
、兵の飢えはしのがれたが、尊氏はなお、
腰糧
(
こしがて
)
三百人分を道勝の手に託して
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
A いよ/\
馬鹿
(
ばか
)
だなア
此奴
(
こいつ
)
は。
凡
(
およ
)
そ、
洒落
(
しやれ
)
、
皮肉
(
ひにく
)
、
諷刺
(
ふうし
)
の
類
(
るゐ
)
を
説明
(
せつめい
)
して
何
(
なん
)
になる。
刺身
(
さしみ
)
にワサビを
附
(
つ
)
けて
煮
(
に
)
て
食
(
く
)
ふ
樣
(
やう
)
なもんぢやないか。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
が、その御馳走の珍しい事は、汁、
鱠
(
なます
)
、
煮
(
に
)
つけ、果物、——名さえ確かに知っているのは、ほとんど一つもなかったくらいです。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
右
(
みぎ
)
の
車麩
(
くるまぶ
)
のあるのを
見
(
み
)
つけて、おかみさんと
馴染
(
なじみ
)
だから、
家内
(
かない
)
が
頼
(
たの
)
んで、
一
(
ひと
)
かゞり
無理
(
むり
)
に
讓
(
ゆづ
)
つて
貰
(
もら
)
つたので——
少々
(
せう/\
)
おかゝを
驕
(
おご
)
つて
煮
(
に
)
た。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
左様
(
さう
)
ですな」と矢っ張り
煮
(
に
)
え
切
(
き
)
らない答をした。
父
(
ちゝ
)
はじつと代助を見てゐたが、
段々
(
だん/\
)
皺
(
しわ
)
の多い
額
(
ひたひ
)
を
曇
(
くも
)
らした。
兄
(
あに
)
は仕方なしに
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
大東京のホルモンを皆よせあつめて来たかのような
精力的
(
エネルギッシュ
)
な
新開地
(
しんかいち
)
、わが
新宿街
(
しんじゅくがい
)
は、さながら
油鍋
(
あぶらなべ
)
のなかで
煮
(
に
)
られているような暑さだった。
麻雀殺人事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「おれのは
漬物
(
つけもの
)
だよ。お前のうちじゃ
蕈
(
きのこ
)
の漬物なんか喰べないだろうから茶いろのを持って行った方がいいやな。
煮
(
に
)
て食うんだろうから。」
谷
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
かれらが
失望
(
しつぼう
)
落胆
(
らくたん
)
すべき
必然
(
ひつぜん
)
の
時期
(
じき
)
はもはや目のまえに
迫
(
せま
)
っていると思うと、はらわたが
煮
(
に
)
えかえってちぎれる心持ちがする。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
次の日の夕方、湖畔の
焚火
(
たきび
)
を囲んで
盛
(
さか
)
んな
饗宴
(
きょうえん
)
が開かれた。
大鍋
(
おおなべ
)
の中では、羊や馬の肉に交って、哀れなシャクの肉もふつふつ
煮
(
に
)
えていた。
狐憑
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
そして
滋養
(
じよう
)
を与えるために白身の軽い
肴
(
さかな
)
を
煮
(
に
)
ていると、復一は男ながら母性の
慈
(
いつく
)
しみに痩せた身体もいっぱいに
膨
(
ふく
)
れる気がするのであった。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
焙
(
あぶ
)
られ、焼かれ、
煮
(
に
)
られ、引き裂かれ、又は猛獣の餌食にあたえられて行く凄愴、陰惨を極めた場面の極彩色密画であった。
けむりを吐かぬ煙突
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「
俺
(
お
)
ら
今朝
(
けさ
)
はたべたかねえかんな、
汝
(
われ
)
構
(
かま
)
あねえで
出來
(
でき
)
たらたべた
方
(
はう
)
がえゝぞ」お
品
(
しな
)
はいつた。
又
(
また
)
氷
(
こほ
)
つた
飯
(
めし
)
で
雜炊
(
ざふすゐ
)
が
煮
(
に
)
られた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
煙草屋
(
たばこや
)
の
角
(
かど
)
に
立
(
た
)
ったまま、
爪
(
つめ
)
を
煮
(
に
)
る
噂
(
うわさ
)
をしていた
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
は、あわてて八五
郎
(
ろう
)
に
目
(
め
)
くばせをすると、
暖簾
(
のれん
)
のかげに
身
(
み
)
を
引
(
ひ
)
いた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
私
(
わたし
)
は、わかい
牝牛
(
めうし
)
の
腎臓脂肪
(
じんぞうしぼう
)
へチーズを交ぜ、それを
陶器皿
(
とうきざら
)
に入れてとろ火で
煮
(
に
)
た。
金物
(
かなもの
)
の
臭
(
にお
)
いを
避
(
さ
)
けるために、中の
骨
(
ほね
)
を小刀がわりに使った。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
我
(
お
)
れが
饀
(
あん
)
この
種
(
たね
)
なしに
成
(
な
)
つて
最
(
も
)
う
今
(
いま
)
からは
何
(
なに
)
を
賣
(
う
)
らう、
直樣
(
すぐさま
)
煮
(
に
)
かけては
置
(
お
)
いたけれど
中途
(
なかたび
)
お
客
(
きやく
)
は
斷
(
ことは
)
れない、
何
(
ど
)
うしような、と
相談
(
そうだん
)
を
懸
(
か
)
けられて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
藪入で休暇をもらった小僧が、田舎の実家へ帰り、久しぶりで両親に
逢
(
あ
)
ったのである。子供に
御馳走
(
ごちそう
)
しようと思って、母は台所で小豆を
煮
(
に
)
ている。
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
さて此家にも別に
竈
(
かまど
)
はなくみな
炉
(
ろ
)
にてものを
煮
(
に
)
る也。やがて夜もくれければ姫小松を細く割たるを
燈
(
ともし
)
とす、
光
(
ひか
)
り
一室
(
いつしつ
)
をてらして
蝋燭
(
らふしよく
)
にもまされり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
二五八九、二、一八、午後十二時。うどんを煮る鮒の汁の
煮
(
に
)
沸
(
たぎ
)
る音をききつつ。(月は三時ちょっと前に落ちた)。
青べか日記:――吾が生活 し・さ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
牛乳を
煮
(
に
)
て
冷
(
さま
)
して置きますと薄く上へ張って来るクリーム、それを集めてその中に黒砂糖を入れたものであります。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
このカスターソースは拵えて冷しておくと
菓物
(
くだもの
)
の
煮
(
に
)
たのへ掛けても何の菓子へ掛けても美味しくって調法ですが、これでカステラのプデンも出来ます。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
食は
野菜
(
やさい
)
のみ、魚とては此辺の
渓川
(
たにがわ
)
にて捕らるるいわなというものの外、なにもなし。飯のそえものに野菜
煮
(
に
)
よといえば、
砂糖
(
さとう
)
もて来たまいしかと問う。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
実は恋患い組の一人で一番深く思い詰めて居た——三之助とお艶が綱を渡って逢引しているのを見て
業
(
ごう
)
を
煮
(
に
)
やし
銭形平次捕物控:238 恋患い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
面白くない勝負をして
焦立
(
いらだ
)
った仁右衛門の腹の中とは全く裏合せな
煮
(
に
)
え
切
(
き
)
らない景色だった。彼れは何か思い切った事をしてでも胸をすかせたく思った。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
夜店の二銭のドテ焼(
豚
(
ぶた
)
の皮身を
味噌
(
みそ
)
で
煮
(
に
)
つめたもの)が好きで、ドテ焼さんと
渾名
(
あだな
)
がついていたくらいだ。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
佐助は鯛のあら
煮
(
に
)
の身をむしること
蟹蝦
(
かにえび
)
等の
殻
(
から
)
を
剥
(
は
)
ぐことが
上手
(
じょうず
)
になり
鮎
(
あゆ
)
などは姿を
崩
(
くず
)
さずに尾の所から骨を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
こんなふうにして
煮
(
に
)
えきれずにいるうちに、とうとうぐうぜんの
事情
(
じじょう
)
が、わたしに思い切ってできなかったことをさせることになった。それはこうであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
煮
(
に
)
くたらしたほうれんそうのように見え、どんなにりっぱなひとたちも、いやなかっこうになるか、どうたいのない、あたまだけで、さかだちするかしました。
雪の女王:七つのお話でできているおとぎ物語
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
これは
鹽燒
(
しほや
)
き、てんぷら、
煮
(
に
)
つけ、
刺
(
さ
)
し
身
(
み
)
などになり、
鑵詰
(
かんづ
)
めにあきた
登山者
(
とざんしや
)
にとつて
何
(
なに
)
よりの
珍味
(
ちんみ
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
ちょうど同時に、大阪の鮫皮商が、廃刀令出て鮫皮が塵埃同然の下値となり、やむをえず高価絶佳の鮫皮を酢で
煮
(
に
)
爛
(
ただ
)
らかして壁を塗る料にして
售
(
う
)
った事もあり。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
おかみさんはいかがですと、
小女子魚
(
こうなご
)
の佃煮を佐藤に分けてやると、佐藤は豆の
煮
(
に
)
たのを返礼にした。
にぎり飯
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
煮
(
に
)
え湯を飲ませてどうするものかね? あたしも、随分道楽もして見たが、まだ窖酒ッてなあ飲んだことがないんだから、ゆっくり一度、酔って見たいと思うんだよ
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
みんな総立ちになり、いっぽう腹ばいになったまま、頑としていうことをきかない犬に
業
(
ごう
)
を
煮
(
に
)
やす。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
その午後、あたしは
煮
(
に
)
られるような思いで、日の暮れるのを待っていました。この五時間ほどの時間が、自分の半生よりも、もっともっと長いような気がしましたわ。
キャラコさん:08 月光曲
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
と
父
(
とう
)
さんが
話
(
はな
)
してやりました。その
時
(
とき
)
、
父
(
とう
)
さんが
雀
(
すずめ
)
に、あの
大
(
おほ
)
きなお
釜
(
かま
)
の
方
(
はう
)
を
御覽
(
ごらん
)
と
言
(
い
)
つて
見
(
み
)
せました。そこではお
家
(
うち
)
の
畠
(
はたけ
)
で
取
(
と
)
れたお
茶
(
ちや
)
の
葉
(
は
)
を
煮
(
に
)
て
居
(
ゐ
)
る
人
(
ひと
)
があります。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
或時
(
あるとき
)
はデレリ
茫然
(
ばうぜん
)
としてお
芋
(
いも
)
の
煮
(
に
)
えたも
御存
(
ごぞん
)
じなきお
目出
(
めで
)
たき者は
当世
(
たうせう
)
の
文学者
(
ぶんがくしや
)
を
置
(
お
)
いて
誰
(
た
)
ぞや。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
その
間
(
ま
)
に
女
(
おんな
)
は
櫃
(
ひつ
)
に
穴
(
あな
)
をあけて、ぐらぐら
煮
(
に
)
え
立
(
た
)
っているお
湯
(
ゆ
)
を
穴
(
あな
)
からつぎ
込
(
こ
)
みますと、中で
山姥の話
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
坊
(
ぼう
)
さんは
強
(
し
)
ひてとも
言
(
ゆ
)
はず、それなり
何處
(
どこ
)
へか
掻
(
か
)
き
消
(
け
)
すやうにゐなくなりました。
芋
(
いも
)
がすつかり
洗
(
あら
)
へたから、それをお
上
(
かみ
)
さんは
家
(
いへ
)
にもち
歸
(
かへ
)
り、そしてお
鍋
(
なべ
)
に
入
(
い
)
れて
煮
(
に
)
ました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
此奴が崩れた日には、この
煮
(
に
)
え
滾
(
たぎ
)
った牛鍋が何時僕達の頭の上で宙返りをするかも知れない。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
須原峠を
越
(
こ
)
え
湯
(
ゆ
)
の
小屋
(
こや
)
に
至
(
いた
)
り泊す、
温泉塲
(
をんせんば
)
一ヶ所あり、其宿の主人は夫婦共に
偶
(
たま/\
)
他業
(
たぎやう
)
して
在
(
あ
)
らず、唯浴客数人あるのみ、浴客一行の為めに
米
(
こめ
)
を
炊
(
かし
)
ぎ
汁
(
しる
)
を
煮
(
に
)
且つ寝衣をも
貸与
(
たいよ
)
す
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
春日野
(
かすがぬ
)
に
煙
(
けぶり
)
立
(
た
)
つ
見
(
み
)
ゆ
※嬬等
(
をとめら
)
し
春野
(
はるぬ
)
の
菟芽子
(
うはぎ
)
採
(
つ
)
みて
煮
(
に
)
らしも 〔巻十・一八七九〕 作者不詳
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「とは云えこのまま帰っては弓師左衛門や忠蔵へ対してちと面目がござらぬではないか」主馬は
煮
(
に
)
え切らずこんな事を云った。それから門へ近寄って何気なくトンと押して見た。
日置流系図
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
或る時八幡太郎ここを通りしに、
敵味方
(
てきみかた
)
いずれの
兵糧
(
ひょうりょう
)
にや、
粥
(
かゆ
)
を多く置きてあるを見て、これは
煮
(
に
)
た粥かといいしより村の名となる。似田貝の村の外を流るる小川を
鳴川
(
なるかわ
)
という。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
夜陰
(
やいん
)
の
森中
(
もりなか
)
に、
鬼火
(
おにび
)
の燃える
鼎
(
かなえ
)
の中に
熱湯
(
ねっとう
)
をたぎらせて、
宗盛
(
むねもり
)
に似せてつくった
藁
(
わら
)
人形を
煮
(
に
)
ました。悪僧らはあらゆる悪鬼の名を呼んで、
咒文
(
じゅもん
)
を唱えつつ
鼎
(
かなえ
)
のまわりをまわりました。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
神さまが私を前へ導き下さつたに相違ない。私自身の意志や良心は、
煮
(
に
)
えたぎる悲しみに、一つは踏みつけられ、他は窒息してゐた。たゞ獨り、途を行きながら私は、
烈
(
はげ
)
しく泣いてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
文麻呂は清原の
煮
(
に
)
え切らぬ態度を
不愉快
(
ふゆかい
)
に感ずる。励ますように………
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
“煮(
煮物
)”の解説
煮物(にもの)または煮物料理(にものりょうり)とは、煮て調理された料理。食材が柔らかくなるまで比較的長時間加熱を行なうものを特に煮込み(にこみ)という。
水(調味料を入れたり出汁を使用する場合も)に食材を入れて加熱する。加熱した食材だけでなく、加熱に利用した液体(つゆ、汁)も利用する場合がある。
(出典:Wikipedia)
煮
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
“煮”を含む語句
煮染
煮込
煮汁
煮立
煮団子
湯煮
煮浸
煮燗
雑煮
佃煮
煮炊
煮焚
煮〆
生煮
煮返
煮附
煮焼
味噌煮
煮凝
半煮
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