“荷担夫”のいろいろな読み方と例文
旧字:荷擔夫
読み方割合
にかつぎ33.3%
にかつぎふ33.3%
ポルトゥール33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬士まごにも、荷担夫にかつぎにも、畑打はたうつ人にも、三にんにんぐらいずつ、村一つ越しては川沿かわぞい堤防どてへ出るごとに逢ったですが、みんなただ立停たちどまって、じろじろ見送ったばかり、言葉を懸ける者はなかったです。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雪の難——荷担夫にかつぎふ、郵便配達の人たち、その昔は数多あまたの旅客も——これからさしかかって越えようとする峠路とうげみちで、しばしば命をおとしたのでありますから、いずれその霊を祭ったのであろう
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
荷担夫ポルトゥールは、鞄をタキシーの中へ投げ入れて、手荒に扉をしめると
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)