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になは
井戸は小屋を
懸、
厠は雪中其物を
荷しむべき
備をなす。雪中には一
点の
野菜もなければ
家内の
人数にしたがひて、雪中の
食料を
貯ふ。
百樹曰、
余小千谷にありし時
岩居余に
地獄谷の火を見せんとて、
社友五人を
伴ひ
用意の
酒食を
奚奴二人に
荷しめ
百樹曰、
余小千谷にありし時
岩居余に
地獄谷の火を見せんとて、
社友五人を
伴ひ
用意の
酒食を
奚奴二人に
荷しめ
起しも
立ず突殺す故
馬士は
仰天なし
迯んと爲すを一人の旅人
飛蒐て是をも切殺すに供の男は
周章狼狽後をも見ずして
迯歸りける故
頓て盜賊は
荷繩を
總代等はそれでも
羽織袴の
姿であるが
一人でも
滿足に
袴の
紐を
結んだのはない。
更に
其の
後から
鏡を
拔いた四
斗樽を
馬の
荷繩に
括つて
太い
棒で
擔いで
跟いた。