荷繩になは)” の例文
新字:荷縄
おこしもたてず突殺す故馬士まご仰天ぎやうてんなしにげんと爲すを一人の旅人飛蒐とびかゝつて是をも切殺すに供の男は周章狼狽あわてふためきあとをも見ずして迯歸にげかへりける故やがて盜賊は荷繩になは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
總代等そうだいらはそれでも羽織袴はおりはかま姿すがたであるが一人ひとりでも滿足まんぞくはかまひもむすんだのはない。さらあとからかゞみいた四斗樽とだるうま荷繩になはくゝつてふとぼうかついでいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)