“になわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荷縄75.0%
荷繩25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また天井からは蓑だとか背中当せなあてだとか荷縄になわだとか、様々なものが吊されているのを見られるでしょう。中でも面白いのはこの地方の背中当で土地では「ばんどり」と呼びます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
菊枝は身体を投げ出したまま、背負っている草の上に、ぐったりとなって、荷縄になわも解かずに、向こう鉢巻きにしていた手拭いを取って顔や襟首の汗を拭った。
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
それで土地によっては連尺を背負子しょいこの手ともいい(三宅島みやけじま)、あるいはまた荷繩になわのことだというものもある(佐渡さど)のである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
関東・東北の働き人たちが、荷繩になわばかりを背にかけて山に行き、田畠に行くにたいして、もとは西国さいごくでは朸をかかえて出かけるふうがあった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかし以前の農村の負搬法ふはんほうというものは、これとはまったくちがったかるいなわ、もしくは荷繩になわ一式の仕事であった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)