旧字:點
なお女は彼のために、出仕まえの茶を点てていた。彼はそこへいっていつもの席へ坐り、「母上、大きな『袴』でしたよ」といった。
奥山は、つづきの小部屋で酔い倒れ、小栗は茶室で茶を点てていたが、座敷の物音を聞きつけて来て見れば、長坂と喜太夫がすでに絶命している。
「一期」は一生涯のことで、「一会」は一度出会うという意味であるが、茶を「一生一度の茶」として点てるというように平たく言い直してもよい。
こう言って隠居を喜ばせる嫁がいるかと思うと、隠居を茶室へ招じ入れてお茶を点てて喜ばせる嫁もいる。
“点”の意味
《名詞》
小さな印。ドット。ポイント。
読点。
傍点。
漢字の字画のひとつで、ごく短い斜め線。
(数学)大きさを持たず位置のみあるもの。平行でない二線が交わるところ。
(数学)集合の要素。元。
評点。点数。得点。
事項。論点。観点。注目すべきことがら。
《動詞》
(テン)点をうつ。
(テン)ともす。点火する。点灯する。
(テン)たらす。おとす。
(テン)茶をたてる。
(テン)さす。えがく。書き入れる。
(出典:Wiktionary)
《動詞》
(出典:Wiktionary)