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『万年青』
ふりがな文庫
『
万年青
(
おもと
)
』
福子は笑い上戸で通っていた。睫毛のふかいパッチリと見開いた丸っこい眼が、みるみる三日月になってクツクツと笑いだす。そばにいるものまで、つい、つりこまれて笑い出す始末だった。 「まあ、福子さんたら、何がそんなに可笑しいの?」 つりこまれて一緒 …
著者
矢田津世子
初出
「婦人日本」毎日新聞社、1942(昭和17)年
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約13分(500文字/分)
朗読目安時間
約21分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
姑
(
はは
)
懐
(
ふとこ
)
点
(
た
)
何
(
な
)
酒
(
ざけ
)
力
(
りき
)
気
(
げ
)
羨
(
うら
)
連合
(
つれあ
)
重詰
(
じゅうづ
)
仕合
(
しあわ
)
力
(
つと
)
哀
(
かな
)
図
(
ず
)
慣
(
なら
)
振
(
ふる
)
探
(
さぐ
)
摘
(
つ
)
暇
(
ひま
)
本家
(
うち
)
白
(
しら
)
相
(
すがた
)
緑
(
みど
)
縁
(
えん
)
聞
(
きこ
)
肥
(
こ
)
訊
(
たず
)
逸
(
そ
)
面差
(
おもざ
)
一途
(
いちず
)
上戸
(
じょうご
)
上手
(
じょうず
)
丹誠
(
たんせい
)
云
(
い
)
仮
(
か
)
側
(
そば
)
入舟
(
いりぶね
)
冥利
(
みょうり
)
利殖
(
りしょく
)
匙
(
さじ
)
厠
(
かわや
)
取
(
と
)
口癖
(
くちぐせ
)
召使
(
めしつかい
)
可愛
(
かわい
)
可笑
(
おか
)
叶
(
かな
)
呉
(
く
)
唇
(
くちびる
)
噂
(
うわさ
)
坐
(
すわ
)
嫂
(
あによめ
)
寵
(
ちょう
)
小姑
(
こじゅうと
)
小婢
(
こおんな
)
尽
(
つく
)
差
(
さ
)
忿懣
(
ふんまん
)
怪訝
(
けげん
)
恨
(
うら
)
懐石
(
かいせき
)
振
(
ふ
)
摂
(
と
)
摺
(
す
)
旨
(
うま
)
普茶
(
ふちゃ
)
暢気
(
のんき
)
柄
(
え
)
歎
(
なげ
)
殊
(
こと
)
淹
(
い
)
添
(
そ
)
温厚
(
おんこう
)
滋養
(
じよう
)
潤
(
うる
)
無垢
(
むく
)
独
(
ひと
)
疎
(
うと
)
眼
(
め
)
眼遣
(
めづか
)
眼鏡
(
めがね
)
睫毛
(
まつげ
)
箸
(
はし
)
節米
(
せつまい
)
縁起
(
えんぎ
)
肚
(
はら
)
良人
(
おっと
)
艶光
(
つやびか
)
言
(
い
)
訳
(
わけ
)
諦
(
あきら
)
貰
(
もら
)
貶
(
けな
)
賑
(
にぎ
)
賞
(
ほ
)
跡継
(
あとつ
)
躍動
(
やくどう
)
采配
(
さいはい
)
釣
(
つ
)
鉢
(
はち
)