“はなや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハナヤ
語句割合
64.9%
花屋27.0%
葉名家2.7%
2.7%
2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五色ヶ原の濃紅な白山小桜や濃紫の千島桔梗ちしまぎきょうの大群落に比して、はなやかさに於てとても較べものにはならないが、またなく可憐である。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
花屋はなやへ這入つて、大きな白百合しろゆりはなを沢山つて、それげて、うちかへつた。はなれた儘、ふたつの花瓶くわへいけてした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「そこで相談だが、まあ聞いてくんねえ筋書はこうだ、——橋場の親分が客人を伴れて来る、場所は横網よこあみ葉名家はなや
お美津簪 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
場所は横網の葉名家はなやと聞いている、それはこれまでも仲間が度々使った小料理屋で、むろん正吉もよく知っていた。
お美津簪 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
と女ははなやかなる声の優しくまずとい懸けたり。されど仙太は応答こたえもなさで、首をたれたるまま、時々思い出したらんように苫屋の方を振返りつつ、あてもなく真砂まさごの間をざくざくとふみ行きぬ。
片男波 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
其障子には火影はなやかに映り、三絃の乱れて狂ふ調子放歌の激して叫ぶ声、笑ふ声は雑然として起つて居るのである
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)