“うつき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鬱気50.0%
卯月12.5%
打氣12.5%
欝気12.5%
12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの、気の弱い、すんなりほそったかたちで、せきにまじって出る血を、人目に隠しながら、いつも鬱気うつきでいたお米——それと目の前の人とがどう考えても、同じだと思われなかった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
春の卯月うつきの贈物、われはや、既に盡し果て
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
にぎり向ふをきつと見詰たる手先にさは箸箱はしばこをばつかみながらに忌々いま/\しいと怒りの餘り打氣うつきもなくかたへ茫然ぼんやりすわりゐて獨言をば聞ゐたる和吉の天窓あたま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其書は満腔まんかう欝気うつきべ、思ふ存分のことを書いて居るが、静かに味はつて見ると、強い言の中に柔らかな情があり、穏やかに委曲ゐきよくを尽してゐる中に手強いところがあつて中〻面白い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
マーチノー殿どの、同じく夫人おくがたおよ令孃方むずめごがた。アンセルムはくおなじくうつきしき令妹達いもとごがた。ヸトルーヸオー殿どの後室こうしつ