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美
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うるは
ふりがな文庫
“
美
(
うるは
)” の例文
そしてその松の梢の空はヱメラルドのやうに
美
(
うるは
)
しかった。枕元に手をやって茫然と側にたゝずんで居た看護婦が、どこを見てゐたのか
青白き夢
(新字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
見
(
み
)
よ/\、
同
(
おな
)
じ
幻
(
まぼろし
)
ながら、
此
(
こ
)
の
影
(
かげ
)
は
出家
(
しゆつけ
)
の
口
(
くち
)
より
伝
(
つた
)
へられたやうな、
倒
(
さかさま
)
に
梁
(
うつばり
)
に
釣
(
つる
)
される、
繊弱
(
かよは
)
い
可哀
(
あはれ
)
なものでは
無
(
な
)
い。
真直
(
まつすぐ
)
に、
正
(
たゞ
)
しく、
美
(
うるは
)
しく
立
(
た
)
つ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何故
(
なにゆゑ
)
に禁じられたる果実は味
美
(
うるは
)
しく候ふや。禁制は
甘味
(
かんみ
)
を添へ、破戒は香気を増す。谷川の流れを見給へ。
夜あるき
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
しかも年
弱
(
わか
)
く、月の光を受けて
面
(
かほ
)
の色凄きまで蒼白く
美
(
うるは
)
しきが一歩二歩歩み出たり。
野路の菊
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
海岸
(
かいがん
)
の
岩
(
いわ
)
の
上
(
うへ
)
から
果
(
はて
)
しなき
大海原
(
おほうなばら
)
を
眺
(
なが
)
めたり、
家
(
いへ
)
の
後
(
うしろ
)
の
椰子林
(
やしばやし
)
で、
無暗
(
むやみ
)
に
美
(
うるは
)
しき
果實
(
くわじつ
)
を
叩
(
たゝ
)
き
落
(
おと
)
したり、または
家
(
いへ
)
に
殘
(
のこ
)
つて
居
(
を
)
つた
水兵
(
すいへい
)
に
案内
(
あんない
)
されて、
荒磯
(
あらいそ
)
のほとりで、
海鼈
(
うみがめ
)
を
釣
(
つ
)
つたりして
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
木理
(
もくめ
)
美
(
うるは
)
しき
槻胴
(
けやきどう
)
、縁にはわざと赤樫を用ひたる
岩畳
(
がんでふ
)
作りの長火鉢に対ひて話し
敵
(
がたき
)
もなく唯一人、少しは淋しさうに坐り居る三十前後の女、男のやうに立派な眉を
何日
(
いつ
)
掃ひしか剃つたる痕の青〻と
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
はれ、
美
(
うるは
)
しい行列ぢや。歌唄うておぢやるわ。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
山
隱
(
ごも
)
れる 倭し
美
(
うるは
)
し。 (歌謠番號三一)
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
いづれか
美
(
うるは
)
しからぬ自らがあらう?
水のほとりに
(新字旧仮名)
/
三富朽葉
(著)
美
(
うるは
)
しと
誰
(
た
)
ぞ
隠
(
こも
)
る
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
彩
(
あや
)
美
(
うるは
)
しき
卷物
(
まきもの
)
を
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
翌朝、久し振りに
美
(
うるは
)
しく晴れて水のやうな秋の光が、すべてを祝福するやうに流れてゐた。そして雨にぬれた木の葉がつやゝかに光ってゐた。
青白き夢
(新字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
追々には針を包みたる
美
(
うるは
)
しき詞にて、お客商売に殿御は禁物、殊には世上にお顔広き旦那様の、ここに居たまふ事人に知れては出入るお客の、気を置かるるもあるべきに、なるだけ人に
野路の菊
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
無惨
(
むざん
)
の
状
(
さま
)
に、ふつと
掻消
(
かきけ
)
した
如
(
ごと
)
く
美
(
うるは
)
しいものは
消
(
き
)
えた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
美
(
うるは
)
しと
誰
(
た
)
ぞ
隱
(
こも
)
る
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
そして向ひ側の廊下がどんなに
美
(
うるは
)
しく見えて、白衣の人の姿がどんなに清らかだったらう。お葉は、初めて見た窓の外の景色はすべて感激にみちてゐた。
青白き夢
(新字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
大和
(
やまと
)
はも
聴
(
きき
)
美
(
うるは
)
し
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
大和
(
やまと
)
はも
聽
(
きき
)
美
(
うるは
)
し
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
美
(
うるは
)
しの
大和
(
やまと
)
や。
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
美
(
うるは
)
しの
大和
(
やまと
)
や。
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“美”の解説
この記事では美・美しい(び・うつくしい、el: καλόν カロン、la: venustas, bellus、fr: beauté、en: beauty)について解説する。同義として 【麗しい/▽美しい】 (うるわしい)という用語ある。
(出典:Wikipedia)
美
常用漢字
小3
部首:⽺
9画
“美”を含む語句
美人
美味
美女
美麗
甘美
華美
優美
美貌
美術館
美酒
美妙
美男
虞美人草
美男子
美神
美鳥
褒美
美濃
美作
美々
...