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美
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び
ふりがな文庫
“
美
(
び
)” の例文
印刷
(
いんさつ
)
出板
(
しゅっぱん
)
の手続きより
一切
(
いっさい
)
費用
(
ひよう
)
の事まで
引受
(
ひきうけ
)
られ、日ならずして予が
望
(
のぞみ
)
のごとく
美
(
び
)
なる
冊子
(
さっし
)
数百部を
調製
(
ちょうせい
)
せしめて予に
贈
(
おく
)
られたり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
讀
(
よ
)
む
人
(
ひと
)
、
其
(
そ
)
の
走
(
はし
)
るもの
汽車
(
きしや
)
に
似
(
に
)
ず、
飛
(
と
)
ぶもの
鳥
(
とり
)
に
似
(
に
)
ず、
泳
(
およ
)
ぐもの
魚
(
うを
)
に
似
(
に
)
ず、
美
(
び
)
なるもの
世
(
よ
)
の
廂髮
(
ひさしがみ
)
に
似
(
に
)
ざる
故
(
ゆゑ
)
を
以
(
も
)
て、ちくらが
沖
(
をき
)
となす
勿
(
なか
)
れ。
怪談会 序
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして
永久
(
えいきゅう
)
に、ただ
愛
(
あい
)
と
恵
(
めぐ
)
みとしか
知
(
し
)
らない、
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
は、いつも、うららかで、
明
(
あか
)
るく、
平和
(
へいわ
)
で、
善
(
ぜん
)
と
美
(
び
)
に
満
(
み
)
ちていました。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一体、自然派の文学者は、経験だの真理だのをいやに重大視して居ながら、「
美
(
び
)
」と云う事に就いては一言も
費
(
ついや
)
して居ない。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
巍は
遼州
(
りょうしゅう
)
の人、気節を
尚
(
たっと
)
び、文章を
能
(
よ
)
くす、材器偉ならずと
雖
(
いえど
)
も、性質実に
惟
(
これ
)
美
(
び
)
、母の
蕭氏
(
しょうし
)
に
事
(
つか
)
えて孝を以て称せられ、洪武十七年
旌表
(
せいひょう
)
せらる。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
彼は肉体と精神に於て
美
(
び
)
の類別を認める男であつた。さうして、あらゆる
美
(
び
)
の種類に接触する機会を得るのが、都会人士の権能であると考へた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「隠れなき御匂ひぞ風に従ひて、
主
(
ぬし
)
知らぬかと驚く
寝覚
(
ねざめ
)
の家々ぞありける」と記された
薫
(
かおる
)
大将の
美
(
び
)
、「扇ならで、これにても月は招きつべかりけり」
『新訳源氏物語』初版の序
(新字新仮名)
/
上田敏
(著)
一
斤
(
きん
)
の価十銭の葉を喫するも、口に
美
(
び
)
ならざるに非ず。その後二十銭のものを買い、これに慣るること数日なれば、またはじめの
麁葉
(
そよう
)
を喫すべからず。
教育の目的
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
そしてモデルとして周三の氣に適つたお房は、肉體
美
(
び
)
の最も完全なものとして周三の心の
空乏
(
くうぼう
)
を
充
(
みた
)
すやうになつた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
併
(
しか
)
し
味
(
あぢ
)
の
美
(
び
)
なるものは
多
(
おほ
)
くは
又
(
また
)
同時
(
どうじ
)
に
營養
(
えいやう
)
にも
宜
(
よろ
)
しいので、
人
(
ひと
)
は
不知不識
(
しらず/″\
)
營養
(
えいやう
)
を
得
(
う
)
る
處
(
ところ
)
に
天
(
てん
)
の
配劑
(
はいざい
)
の
妙機
(
めうぎ
)
がある。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
枝折戸
(
しをりど
)
閉
(
と
)
ぢて、
椽
(
えん
)
に
踞
(
きよ
)
す
程
(
ほど
)
に、十時も過ぎて、
往来
(
わうらい
)
全
(
まつた
)
く絶へ、月は頭上に
来
(
きた
)
りぬ。一
庭
(
てい
)
の
月影
(
つきかげ
)
夢
(
ゆめ
)
よりも
美
(
び
)
なり。
良夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
うき
世
(
よ
)
の
飾
(
かざ
)
りの
紅
(
べに
)
をしろいこそ
入
(
い
)
らぬ
物
(
もの
)
と
洗
(
あら
)
ひ
髮
(
がみ
)
の
投
(
な
)
け
島田
(
しまだ
)
に
元結
(
もとゆひ
)
一
筋
(
すぢ
)
きつて
放
(
はな
)
せし
姿
(
すがた
)
、
色
(
いろ
)
このむ
者
(
もの
)
の
目
(
め
)
には
又
(
また
)
一
段
(
だん
)
の
美
(
び
)
とたヽえて
聟
(
むこ
)
にゆかん
嫁
(
よめ
)
にとらん
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
じつにすばらしい
花
(
はな
)
が
日本
(
にっぽん
)
にはあるものだ。いつかお
父
(
とう
)
さんが、
日本
(
にっぽん
)
ほど
自然
(
しぜん
)
の
美
(
び
)
にめぐまれている
国
(
くに
)
はないとおっしゃったが、ほんとうにそうだと
思
(
おも
)
う。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
優雅と繊細を極めた平安朝芸術にくるまれた貴族生活の“
陰翳
(
いんえい
)
の
美
(
び
)
”が自然に宿す
黴
(
かび
)
の一つというほかはない。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
僅
(
わづか
)
に其地を
去
(
さ
)
れば味ひ
美
(
び
)
ならず、その味ひ美なるものは北海より
長江
(
ちやうかう
)
を
泝
(
さかのぼ
)
りて
困苦
(
こんく
)
したるの
度
(
ど
)
にあたれるゆゑならん。
魚
(
うを
)
急浪
(
きふらう
)
に
困苦
(
くるしめ
)
ば味ひかならず
甘美
(
うまき
)
もの也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
との一心と云其上
拍子
(
ひやうし
)
の間も
宜
(
よく
)
殊
(
こと
)
に古今の
美
(
び
)
音なれば太夫も始めは
戲談
(
じようだん
)
の樣に教へしが今は
乘氣
(
のりき
)
が來て
此奴
(
こやつ
)
は物に成さうだと心を入て教へける故天晴
舊來
(
ふるき
)
弟子
(
でし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
總
(
そう
)
じて
内
(
うち
)
の
美
(
び
)
を
韜
(
つゝ
)
むは
外
(
ほか
)
の
美
(
び
)
の
身
(
み
)
の
譽
(
ほま
)
れ、
金玉
(
きんぎょく
)
の
物語
(
ものがたり
)
を
金
(
きん
)
の
鈎子
(
はさみがね
)
に
抱
(
だ
)
かすれば、
誰
(
た
)
が
目
(
め
)
にも
立派
(
りっぱ
)
な
寶物
(
たからもの
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
此町の多く紳士貴婦人の
粧飾
(
そうしょく
)
品を
鬻
(
ひさ
)
げる事は
兼
(
かね
)
てより知る所なれど、心に思いを包みて見渡すときは又
一入
(
ひとしお
)
立派にして
孰
(
いず
)
れの窓に飾れる品も、実に
善
(
ぜん
)
尽
(
つく
)
し
美
(
び
)
尽
(
つく
)
し
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
なるほど
能
(
よ
)
く
解
(
わか
)
りました、
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
は
力
(
ちから
)
です、
美
(
び
)
です、そして
實
(
じつ
)
に
又
(
また
)
希望
(
きばう
)
です、
僕
(
ぼく
)
は
貴殿
(
あなた
)
が
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
の
出身
(
しゆつしん
)
であることを
感謝
(
かんしや
)
し、
誇
(
ほこ
)
らるゝことを、
當然
(
たうぜん
)
と
思
(
おも
)
ひます。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
今日
数寄
(
すき
)
をこらし千金を投じて造る茶室の如きは、茶道の真意に悖ると云わねばならぬ。なぜなら茶祖が示した茶の美は「
下手
(
げて
)
の
美
(
び
)
」であり、清貧の美だからである。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
シベリアの氷雪はたちまち
融
(
と
)
け去り、さぞ
御迷惑
(
ごめいわく
)
なこととは思うが、北米合衆国全土は美しき
雪原
(
せつげん
)
と氷山とに化してしまい、
凍結元祖屋
(
とうけつがんそや
)
さんだけに
有終
(
ゆうしゅう
)
の
美
(
び
)
をなしたと
地軸作戦:――金博士シリーズ・9――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
何
(
なに
)
かにつけては
美学
(
びがく
)
の
受売
(
うけうり
)
をして
田舎者
(
いなかもの
)
の
緋
(
ひ
)
メレンスは
鮮
(
あざや
)
かだから
美
(
び
)
で江戸ツ子の
盲縞
(
めくらじま
)
はジミだから
美
(
び
)
でないといふ
滅法
(
めつぱふ
)
の
大議論
(
だいぎろん
)
に
近所
(
きんじよ
)
合壁
(
がつぺき
)
を
騒
(
さわ
)
がす事少しも
珍
(
めづ
)
らしからず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
また
昔時
(
せきじ
)
シナの
妃
(
きさき
)
が庭園を散歩し、
桃
(
もも
)
の
熟
(
じゅく
)
したのを食い、味の余りに
美
(
び
)
なりしに感じ、独りこれを
食
(
くろ
)
うに忍びず、
食
(
く
)
い残しの半分を皇帝に
捧
(
ささ
)
げ、その愛情の深きを賞せられ
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
おれは、他人が
美
(
び
)
を
成
(
な
)
すのを喜ばぬほど
小人
(
しょうじん
)
でもないが、きょうの結婚式に出たら、柚子を
春雪
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
武矦
(
ぶこう
)
、
西河
(
せいが
)
に
浮
(
うか
)
びて
下
(
くだ
)
る、
中流
(
ちうりう
)
にして
顧
(
かへり
)
みて
呉起
(
ごき
)
に
謂
(
い
)
つて
曰
(
いは
)
く、『
美
(
び
)
なる
哉乎
(
かな
)
、
山河
(
さんが
)
の
固
(
かた
)
め、
此
(
こ
)
れ
魏國
(
ぎこく
)
の
寶也
(
たからなり
)
』と。
起
(
き
)
、
對
(
こた
)
へて
曰
(
いは
)
く、『((國ノ寶ハ))
徳
(
とく
)
に
在
(
あ
)
りて
險
(
けん
)
に
在
(
あ
)
らず。 ...
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
此駅
鮧魚
(
いぎよ
)
味
(
あじはひ
)
美
(
び
)
なり。方言牛の舌といひ又略して舌といふ。加古川を渡り
阿弥陀宿
(
あみだじゆく
)
村をすぎ六騎武者塚(里俗喧嘩塚)といふを経て三里
御著
(
ごちやく
)
駅に至り一里姫路城下本町表屋九兵衛の家に宿す。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「わたしは
真
(
しん
)
善
(
ぜん
)
美
(
び
)
についてかいています。けれどだれもそんなことに耳をかたむけてはくれないので、わたしはまったく
絶望
(
ぜつぼう
)
していますよ。なにしろこれはわたしにはだいじなことなので。」
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
つくづくと見れば花にもいやまさる
落葉
(
らくえふ
)
の
美
(
び
)
を誰か知るらむ
閉戸閑詠
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
山は雪、町は暑さのはげしさよ
美
(
び
)
瑛の人はおだやかにして
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
七
(
なゝ
)
たりの
美
(
び
)
なる人あり簾して船は
御料
(
ごりやう
)
の蓮きりに行く
恋衣
(新字旧仮名)
/
山川登美子
、
増田雅子
、
与謝野晶子
(著)
鬢毛
(
びんもう
)
美
(
び
)
なるアリアドネー彼に造りしそれに似る。
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
双頭
(
そうとう
)
の
牡丹燈
(
ぼたんとう
)
を
挑
(
かか
)
げて
前導
(
ぜんどう
)
し、一
美
(
び
)
後
(
うしろ
)
に
随
(
したが
)
ふ
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
彼女を
美
(
び
)
だと云おう。
溺るるもの
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
あらゆる
美
(
び
)
の種類に接触して、其たび
毎
(
ごと
)
に、甲から乙に気を移し、乙から丙に心を
動
(
うご
)
かさぬものは、感受性に乏しい無鑑賞
家
(
か
)
であると断定した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
この
志
(
こころざし
)
があればこそ、
骨董屋
(
こっとうや
)
にもなったであろうが、この
老人
(
ろうじん
)
のいうごとく、
美
(
び
)
というものは、まったく
金
(
かね
)
には
関係
(
かんけい
)
のない
存在
(
そんざい
)
であると
思
(
おも
)
います。
らんの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
吾
(
われ
)
聞
(
き
)
く、
魏
(
ぎ
)
の
明帝
(
めいてい
)
、
洛水
(
らくすゐ
)
に
遊
(
あそ
)
べる
事
(
こと
)
あり。
波
(
なみ
)
蒼
(
あを
)
くして
白獺
(
はくだつ
)
あり。
妖婦
(
えうふ
)
の
浴
(
よく
)
するが
如
(
ごと
)
く
美
(
び
)
にして
愛
(
あい
)
す
可
(
べ
)
し。
人
(
ひと
)
の
至
(
いた
)
るを
見
(
み
)
るや、
心
(
こゝろ
)
ある
如
(
ごと
)
くして
直
(
たゞ
)
ちに
潛
(
かく
)
る。
聞きたるまゝ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし、それだからと云って、お嬢さんの肉体に現れて居る「
美
(
び
)
」は、一時的のものだと断ずる訳には行かない。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「さすがのてまえも、今日の
善
(
ぜん
)
尽
(
つく
)
し
美
(
び
)
尽
(
つく
)
したご馳走には、もう……また口ぐせ……いや十分にいただいて、これ以上は入りません。そろそろ、おいとまを」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
誰
(
だれ
)
でも
實際
(
じつさい
)
に
當
(
あた
)
つて
一々
(
いち/\
)
營養
(
えいやう
)
の
如何
(
いかん
)
を
吟味
(
ぎんみ
)
して
食
(
く
)
ふ
者
(
もの
)
はない、
第
(
だい
)
一に
先
(
ま
)
づ
味
(
あぢ
)
の
美
(
び
)
を
目的
(
もくてき
)
として
食
(
く
)
ふのである。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
とか
望
(
のぞ
)
み
給
(
たま
)
ふらんそは
又
(
また
)
道理
(
だうり
)
なり
君様
(
きみさま
)
が
妻
(
つま
)
と
呼
(
よ
)
ばれん
人
(
ひと
)
姿
(
すがた
)
は
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
の
美
(
び
)
を
尽
(
つく
)
して
糸竹
(
いとたけ
)
文芸
(
ぶんげい
)
備
(
そな
)
はりたるを
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今後
(
こんご
)
期
(
き
)
するところは士族に
固有
(
こゆう
)
する品行の
美
(
び
)
なるものを存して
益
(
ますます
)
これを養い、物を
費
(
ついや
)
すの
古吾
(
こご
)
を変じて物を造るの
今吾
(
こんご
)
となし、
恰
(
あたか
)
も商工の
働
(
はたらき
)
を
取
(
とっ
)
て士族の精神に配合し
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
目
(
め
)
を
失
(
なく
)
した
男
(
をとこ
)
が、
其
(
その
)
失
(
なく
)
した
目
(
め
)
といふ
寶
(
たから
)
をば
忘
(
わす
)
れぬ
例
(
ためし
)
。
如何
(
どん
)
な
拔群
(
ばつくん
)
な
美人
(
びじん
)
をお
見
(
み
)
せあっても、それは
只
(
たゞ
)
其
(
その
)
拔群
(
ばつくん
)
な
美
(
び
)
をも
拔
(
ぬ
)
く
拔群
(
ばつくん
)
な
美人
(
びじん
)
を
思出
(
おもひだ
)
さす
備忘帳
(
おぼえちゃう
)
に
過
(
す
)
ぎぬであらう。さらば。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
見
(
み
)
よ』といふ
警語
(
けいご
)
は
今
(
いま
)
も
昔
(
むかし
)
に
變
(
かは
)
りなく、
恰
(
あたか
)
も
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
力
(
ちから
)
と
美
(
び
)
とが
今
(
いま
)
も
昔
(
むかし
)
も
變
(
かは
)
りのないやうに、
全校
(
ぜんかう
)
の
題目
(
だいもく
)
となり、
目標
(
もくへう
)
となり、
唱歌
(
しやうか
)
となり
居
(
ゐ
)
るのを
御覽
(
ごらん
)
になりましよう。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
おかるに
扮
(
なり
)
しは岩井玉之丞とて田舎芝居の
戯子
(
やくしや
)
なるよし、
頗
(
すこぶ
)
る
美
(
び
)
なり。由良の助に
扮
(
なり
)
しは
余
(
よ
)
が
旅中
(
りよちゆう
)
文雅
(
ぶんが
)
を
以
(
もつて
)
識
(
しる
)
人
(
ひと
)
なり、
年若
(
としわか
)
なればかゝる
戯
(
たはふれ
)
をもなすなるべし。常にはかはりて今の坂東彦三郎に
似
(
に
)
たり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
はたとやむ蛙の声よ旅に来て
美
(
び
)
瑛の街の中天の月
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
眞
(
しん
)
と
善
(
ぜん
)
と、
愛
(
あい
)
と
美
(
び
)
と
醜
(
しう
)
と
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
近世
(
きんせい
)
になってから、
人間
(
にんげん
)
は
堕落
(
だらく
)
した。だんだんほんとうの
美
(
び
)
というものがわからなくなった。そこへいくと、まだ
自然界
(
しぜんかい
)
は、
原始時代
(
げんしじだい
)
からのままだ。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
代助は肉の
美
(
び
)
と、
霊
(
れい
)
の愛にのみ
己
(
おの
)
れを捧げて、其他を顧みぬ女の心理状体として、此話を甚だ興味あるものと思つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
要するに、彼等と己との意見の相違は、藝術の目的が、「
真
(
しん
)
」にあるか「
美
(
び
)
」にあるかと云う点だろうと思う。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
顔が
玉
(
たま
)
のような
乳房
(
ちぶさ
)
にくッついて、
緋母衣
(
ひほろ
)
がびっしょり、その雪の
腕
(
かいな
)
にからんで、一人は
美
(
び
)
にして
艶
(
えん
)
であった。玉脇の妻は
霊魂
(
れいこん
)
の
行方
(
ゆくえ
)
が分ったのであろう。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“美”の解説
この記事では美(び、el: καλόν カロン、la: venustas, bellus、fr: beauté、en: beauty)について解説する。
(出典:Wikipedia)
美
常用漢字
小3
部首:⽺
9画
“美”を含む語句
美人
美味
美女
美麗
甘美
華美
優美
美貌
美術館
美酒
美妙
美男
虞美人草
美男子
美神
美鳥
褒美
美濃
美作
美々
...