くわ)” の例文
八千矛の神のみことは、とほ/″\し、高志こしの国に、くわをありと聞かして、さかをありときこして……
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
だから、くわの家に、奴隷やっこになって住みこんだいにしえあてびともあった。娘の父にこき使われて、三年五年、いつか処女に会われよう、と忍び過した、身にしむ恋物語りもあるくらいだ。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)