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美
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うま
ふりがな文庫
“
美
(
うま
)” の例文
その時一方の大きな
丼鉢
(
どんぶりばち
)
へ上等の
醤油
(
しょうゆ
)
ばかり
注
(
つ
)
いで今の湯煮た肉を
直
(
す
)
ぐに漬けておく。それが一日も過ぎると醤油が肉に浸みて
美
(
うま
)
い味になる。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
M君は食料品を大抵郷里から送らせてゐるほど郷土を愛してゐたが、彼自身はM君のやうに、総てのものが
美
(
うま
)
いと思ふほど主観的にはなれなかつた。
芭蕉と歯朶
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
英語の
中
(
うち
)
に
美
(
うま
)
い
辞
(
ことば
)
がある、日本の詩や歌にも美いのがあるけれども、私は今日卒業なされる方々にお別れの言葉として、私のごく好きな詩の一句がある
人格の養成
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
この辺で俗伝に安珍清姫宅に宿り、飯を食えば
絶
(
はなは
)
だ
美
(
うま
)
し。
窃
(
ひそ
)
かに
覗
(
のぞ
)
くと清姫飯を盛る前必ず
椀
(
わん
)
を
舐
(
な
)
むる、その影
行燈
(
あんどん
)
に映るが蛇の相なり。怪しみ
惧
(
おそ
)
れて逃げ出したと。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
世の中で
美
(
うま
)
い酒を飲んでる奴等は、金とか地位とか皆それ/″\に武器を持つて居るが、それを、その武器だけを持たなかつた許りに
戦
(
いくさ
)
がまけて、立派な男が柿色の衣を着る。
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
あゝ有り難うござりますると喜び受けて此中の仕様を
一所
(
ひととこ
)
二所
(
ふたとこ
)
は用ひし上に、彼箇所は御蔭で
美
(
うま
)
う行きましたと後で挨拶するほどの事はあつても当然なるに、開けて見もせず覗きもせず
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
かつて
皆川淇園
(
みながわきえん
)
は、酒数献にいたれるときは味なく、
肴
(
さかな
)
数種におよぶときは
美
(
うま
)
みなく、
煙草
(
たばこ
)
数ふくに及ぶときは
苦
(
にが
)
みを生じ、茶数
椀
(
わん
)
におよぶときは
香
(
かん
)
ばしからずと言ったが、誠にその通りで
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
男
頓
(
とみ
)
に死んでけり、病める夫人は谷間へ下り立ち、糧にとて携えたる梨の実を土にうずめ、一念木となりて臨終の土に生いなむ、わが
夫
(
つま
)
の御運ひらかずば、
永
(
とこし
)
えに
美
(
うま
)
き
果
(
み
)
を結ぶことなかるべしと
梓川の上流
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
允文允武にまします歴代の天皇を
御親
(
みおや
)
とし奉り、世界を「家」となす遠大な理想をかゝげ、赤子たるの光栄と本分とを忠誠の臣節に籠めて、ひたすら国運の発展と「
美
(
うま
)
しき」
国風
(
くにぶり
)
の充実に尽して来た
日本文化の特質:――力としての文化 第二話
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
オンケーストス、聖なる地、ポセードーンの
美
(
うま
)
し森
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
美
(
うま
)
し契のこまやかにたとしへもなきこの
刻
(
きざみ
)
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
薔薇
(
さうび
)
の、
罌粟
(
けし
)
の
美
(
うま
)
し花舞ひてぞ過ぐる
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
思
(
おも
)
ひ
恍
(
ほ
)
けてし
常世邊
(
とこよべ
)
の、
美
(
うま
)
し
黄金
(
こがね
)
の
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
のぼりくる
美
(
うま
)
し
君
(
きみ
)
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
美
(
うま
)
し
追憶
(
おもひで
)
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
世の中で
美
(
うま
)
い酒を飮んでゐる奴等は、金とか地位とか、皆それ/″\に武器を持つて居るが、それを、その武器だけを持たなかつた許りに戰がまけて、立派な男が柿色の衣を着る。
雲は天才である
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
間
(
あい
)
の
宿
(
しゅく
)
とまでもいい難きところなれど、幸にして高からねど楼あり涼風を領すべく、
美
(
うま
)
からねど酒あり微酔を買うべきに、まして膳の上には荒川の
鮎
(
あゆ
)
を得たれば、
小酌
(
しょうしゃく
)
に疲れを休めて快く眠る。
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼に與へり、豐沃の果樹と穀との
美
(
うま
)
し地を。 195
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
そことも知らぬ
靜歌
(
しづうた
)
の
美
(
うま
)
し音色に
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
渚べを
美
(
うま
)
し
醉
(
ゑひ
)
ならぬ
癡
(
し
)
れ惑ひ
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
來りて
美
(
うま
)
き酒に泣け
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
上戸
(
じやうこ
)
も死ねば下戸も死ぬ
風邪
(
かぜ
)
」で、毒酒の
美
(
うま
)
さに跡引上戸となつた将門も
大酔淋漓
(
たいすゐりんり
)
で
島広山
(
しまひろやま
)
に打倒れゝば、「番茶に
笑
(
ゑ
)
んで世を軽う視る」といつた調子の
洒落
(
しや
)
れた将平も
何様
(
どう
)
なつたか分らない。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
まだき滴る言の葉の
美
(
うま
)
しにほひは
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
来
(
きた
)
りて
美
(
うま
)
き酒に泣け
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
鋭
(
と
)
き
美
(
うま
)
しかをり
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
戯
(
あざ
)
るる
木間
(
こま
)
のした
路
(
みち
)
に、
美
(
うま
)
し
涙
(
なみだ
)
の
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
戲
(
あざ
)
るる
木間
(
こま
)
のした路に、
美
(
うま
)
し涙の
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
光
(
ひかり
)
や、
天
(
あめ
)
なる
美
(
うま
)
し
眼
(
め
)
ざし、——
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
“美”の解説
この記事では美・美しい(び・うつくしい、el: καλόν カロン、la: venustas, bellus、fr: beauté、en: beauty)について解説する。同義として 【麗しい/▽美しい】 (うるわしい)という用語ある。
(出典:Wikipedia)
美
常用漢字
小3
部首:⽺
9画
“美”を含む語句
美人
美味
美女
美麗
甘美
華美
優美
美貌
美術館
美酒
美妙
美男
虞美人草
美男子
美神
美鳥
褒美
美濃
美作
美々
...