)” の例文
しかし抽斎は玄丈よりも広く世に知られていたので、人がその殊遇しゅぐうめて三年前に目見をした松浦まつうら壱岐守いきのかみはかるの臣朝川善庵あさかわぜんあんと並称した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
汝是に依りてさとるをえむ、いかなる愛にても愛そのものはむべきものなりと斷ずる人々いかにまことに遠ざかるやを 三四—三六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
此方こち昔馴染むかしなじみのヸーナス殿どのめさっしゃい、乃至ないし盲目めんない息子殿むすこどのれいのコーフェーチュアのわうさんが乞食娘こじきむすめれた時分じぶん
茶店の老婆子われを見て慇懃いんぎん無恙むやうを賀し且春衣しゅんい
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
無恙むようつ儂が春衣しゅんい
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
大いなる聘物おくりものプロヴェンツァがわが血族より羞恥の心を奪はざりし間は、これにむべきわざもなくさりとてあしき行ひもなかりしに 六一—六三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
茶店さてんの老婆子われを見て慇懃いんぎん無恙むようを賀しかつが春衣を
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
また地には、かしこの惡しき人々さへむるばかりの——かれらむれどかゞみならはず——わが記念かたみを遺しぬ。 一六—一八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)