“黄昏(ひくれ)” の例文
「そんぢや俺(お)ら今(いま)つからでも曳(ひ)ける丈(だけ)曳(ひ)くべ」勘次(かんじ)はおつぎを連(つ)れて出(で)た。冬至(とうじ)になるまで畑(はたけ)の菜(な)を打棄(うつちや)つて置(お)くものは村(むら)には一人(ひとり)もないのであつた。勘次(かんじ)は荷車(にぐるま)を借(か)りて黄昏(ひくれ)までに二車(くるま)挽(ひ)いた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)