“たそがれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タソガレ
語句割合
黄昏98.4%
薄暮0.9%
誰彼0.5%
誰乎彼0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
分担金の必要はないのだが、菱苅と同様、停年近くの黄昏たそがれの状態で、みな、くすみにくすんでいる。谷川岳など、飛んでもない話だ。
一の倉沢 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
薄暮たそがれの気のひし/\とせまつてくる小径に、しばらくの間私は茫然と立ち尽した。私の眼には、涙が浮んで、私の胸はこみ上げてきた。私は声を揚げて泣くか叫ぶかしたかつたが、しかしできなんだ。
愛は、力は土より (新字旧仮名) / 中沢臨川(著)
物皆沈む誰彼たそがれ
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
昨日きのふこそ誰乎彼たそがれ黯黮くらがりにて、分明さやか面貌かほかたちを弁ぜざりしが、今の一目は、みづからも奇なりと思ふばかりくしくも、彼の不用意のうちに速写機の如き力を以てして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)