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薄暮
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たそがれ
ふりがな文庫
“
薄暮
(
たそがれ
)” の例文
暗澹
(
あんたん
)
たる空は低く垂れ、立木の梢は雲のように
霞
(
かす
)
み渡って居ながら、紛々として降る雪、満々として積る雪に、庭一面は
朦朧
(
もうろう
)
として
薄暮
(
たそがれ
)
よりも明かった。
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
薄暮
(
たそがれ
)
の気のひし/\とせまつてくる小径に、
暫
(
しばら
)
くの間私は茫然と立ち尽した。私の眼には、涙が浮んで、私の胸はこみ上げてきた。私は声を揚げて泣くか叫ぶかしたかつたが、しかしできなんだ。
愛は、力は土より
(新字旧仮名)
/
中沢臨川
(著)
薄暮
(
たそがれ
)
の
水路
(
すゐろ
)
に似たる心ありやはらかき夢のひとりながるる
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
薄暮
(
たそがれ
)
にせきもあへぬ
女
(
をんな
)
の
吐息
(
といき
)
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“薄暮”の解説
薄暮(はくぼ)は、日没後の黄昏を指す。一般的には、日没後の太陽が地平線より6度程度下にある時間帯である。屋外で物体の区別はできるが、屋外で活動するには光の量が十分ではない。
(出典:Wikipedia)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
暮
常用漢字
小6
部首:⽇
14画
“薄暮”で始まる語句
薄暮合
薄暮方
薄暮時
薄暮暗碧