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『その一年』
ふりがな文庫
『
その一年
(
そのいちねん
)
』
遠く近く形をかえてつづいて行く両側の丘や森に、残照はもはや跡もなかった。風も冷えてきていた。低い山の裾をまわり、保土ヶ谷をすぎるころから、黄昏れが深くなった。米軍の軍用トラックはいちだんとスピードを増しはじめた。 並行して土手の向うを走って …
著者
山川方夫
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文学界」1958(昭和33)年8月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1時間18分(500文字/分)
朗読目安時間
約2時間9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
兵士
(
サージャント
)
士官
(
オフィサー
)
燦
(
きら
)
黄昏
(
たそが
)
気倦
(
けだる
)
拭
(
ぬぐ
)
虧
(
か
)
眼眸
(
まなざし
)
穹窿
(
きゅうりゅう
)
羞
(
は
)
腓
(
こむら
)
膓
(
はらわた
)
臙脂
(
えんじ
)
茹
(
ゆ
)
薯
(
いも
)
眦
(
まなじり
)
赭
(
あか
)
跣
(
はだし
)
跫音
(
あしおと
)
蹲
(
うずくま
)
輻
(
や
)
陰欝
(
いんうつ
)
兌換
(
だかん
)
咄嗟
(
とっさ
)
疼
(
うず
)
狡
(
ずる
)
一反
(
いったん
)
溌剌
(
はつらつ
)
涎
(
よだれ
)
凌辱
(
りょうじょく
)
殲滅
(
せんめつ
)
叢
(
くさむら
)
拍
(
う
)
幌
(
ほろ
)
奏
(
かな
)
呼吸
(
いき
)
填
(
う
)
喪
(
うしな
)
喘
(
あえ
)