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黄昏
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こうこん
ふりがな文庫
“
黄昏
(
こうこん
)” の例文
到着せしは
黄昏
(
こうこん
)
の頃なりしが、典獄は
兼
(
か
)
ねて報知に接し居たりと見え、特に出勤して、一同を控所に呼び集め、今も忘れやらざる大声にて
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
ただ、
黄昏
(
こうこん
)
と共に身辺を去来して、そが
珊瑚
(
さんご
)
の
念珠
(
こんたつ
)
と、象牙に似たる
手頸
(
てくび
)
とを、えもならず美しき幻の如く眺めしのみ。
るしへる
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
昼間
何処
(
いずく
)
にか潜伏して、絶えて人に
見
(
まみ
)
えず、
黄昏
(
こうこん
)
蝦蟇の
這出
(
はいい
)
づる頃を期して、
飄然
(
ひょうぜん
)
と出現し、ここの軒下、かしこの塀際、垣根あたりの
薄暗闇
(
うすくらやみ
)
に隠見しつつ
妖僧記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
予が
辞去
(
じきょ
)
の後、先生例の
散歩
(
さんぽ
)
を
試
(
こころ
)
みられ、
黄昏
(
こうこん
)
帰邸
(
きてい
)
、
初夜
(
しょや
)
寝
(
しん
)
に
就
(
つか
)
れんとする際
発病
(
はつびょう
)
、
終
(
つい
)
に
起
(
た
)
たれず。
哀哉
(
かなしいかな
)
。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
矯首はじめて見る故園の家
黄昏
(
こうこん
)
戸
(
こ
)
に
倚
(
よ
)
る白髪の人弟を抱き我を
待
(
まつ
)
春
(
はる
)
又
(
また
)
春
(
はる
)
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
鳥の
将
(
まさ
)
に死せんとする、その鳴くや哀し、人の
将
(
まさ
)
に死せんとする、その言や善し。彼はいよいよ死の
旦夕
(
たんせき
)
に迫りたるを知り、十月二十五日より『留魂録』一巻を作り、二十六日
黄昏
(
こうこん
)
に至って稿を
畢
(
お
)
う。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
黄昏
(
こうこん
)
戸に
倚
(
よ
)
る白髪の人
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
十月二十六日
黄昏
(
こうこん
)
書す二十一回猛士
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
“黄昏”の意味
《名詞》
夕方、たそがれ時。
(出典:Wiktionary)
“黄昏”の解説
黄昏(たそがれ、たそかれ、コウコン、英:twilight)は、一日のうち日没直後、雲のない西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」が残る時間帯である。「黄昏時(たそがれどき)」。「黄昏れる(たそがれる)」という動詞形もある。
(出典:Wikipedia)
黄
常用漢字
小2
部首:⿈
11画
昏
漢検準1級
部首:⽇
8画
“黄昏”で始まる語句
黄昏時
黄昏方
黄昏頃
黄昏刻
黄昏曲
黄昏色
黄昏近
黄昏無常偈
黄昏一片麋蕪雨