“河岸筋”の読み方と例文
読み方割合
かしすじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泳ぎにかけちゃ、こう見えても、己惚うぬぼれじゃねえが、夏場よくこの河岸筋かしすじで師範している何とか流の先生にもけはとらねえつもりだが
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お品へ目で挨拶あいさつして行った珊瑚さんごの女を、孫兵衛はジッと見送っていたが、やがてその年増の姿は、同じ河岸筋かしすじの川長の店へ入っていった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第一、地の理を見ても、吉良の邸に近いし、この河岸筋かしすじには小番所があり、人家も多い。一声わめけば、雑人ぞうにんがわっと殖える。おそらく、飛道具を用いても、難かしかろう。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)