“かがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
花顔40.0%
屈居20.0%
河岸20.0%
火眼20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三歳のネロをひしと抱きしめ、助かった、ドミチウスや、私たちは助かったのだよ、とうめくがごとくささやき、涙と接吻でネロの花顔かがんをめちゃめちゃにした。
古典風 (新字新仮名) / 太宰治(著)
自分はその日校務をおわると直ぐ宅に帰り、一室ひとま屈居かがんで、もがき苦しんだ。自首して出ようかとも考がえ、それとも学校の方を辞職してしまうかとも考がえた。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その川はツァーランという村の下を廻って南の雪峰の方に流れ去りその河岸かがんの遙か上に村があるのですが、その村のある一部に小高い山がある。その山の上にロー州の王の住んで居る城があります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
あっしは嚢陽じょうよう生れのやくざ者、人肉を食らったむくいで、火眼かがん狻猊しゅんげいとアダ名され、分銅鎖ふんどうぐさりの使い手と、自分ではウヌ惚れておりますが、そちらの兄貴二人にくらべたら、けちな野郎でございます。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)