蒲団クション)” の例文
旧字:蒲團
二階の縁側ヴェランダに置いてある籐椅子には、燃ゆるやうな蒲団クションが敷いてあつて、此家の主人公が、美しい夫人であることを、示してゐるやうだ。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
二階の縁側ヴェランダに置いてある籐椅子とういすには、燃えるような蒲団クションが敷いてあって、此家の主人公が、美しい夫人であることを、示しているようだ。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
瑠璃子は、客を案内する毎に、旧式の椅子の蒲団クションが、破れかけてゐることなどが気になつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
瑠璃子は、客を案内するごとに、旧式の椅子いす蒲団クションが、破れかけていることなどが気になった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
花模様の青い絨氈の敷かれた床の上には、桃花心木マホガニイ卓子テーブルを囲んで、水色の蒲団クションの取り附けてある腕椅子アームチェイアが五六脚置かれてゐる。壁に添うて横はつてゐる安楽椅子の蒲団クションも水色だつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
花模様の青い絨氈じゅうたんの敷かれた床の上には、桃花心木マホガニイ卓子テーブルを囲んで、水色の蒲団クションの取り附けてある腕椅子アームチェイアが五六脚置かれている。壁に添うてよこたわっている安楽椅子いす蒲団クションも水色だった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)