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話
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はなし
ふりがな文庫
“
話
(
はなし
)” の例文
ほんとうに、
毎日
(
まいにち
)
働
(
はたら
)
いても、つまらない
話
(
はなし
)
だ。
大金持
(
おおがねも
)
ちになれはしないし、また、これという
安楽
(
あんらく
)
もされない。ばかばかしいことだ。
天下一品
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
久保田氏を評する時により多く面白い證明のよすがとなる可き
話
(
はなし
)
で、作品としては可も無く不可も無い、極めて平凡なものだと思ふ。
貝殻追放:006 「八千代集」を読む
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
それに
加
(
くは
)
へて
男
(
をとこ
)
の
周旋業
(
しうせんげふ
)
も一
向
(
かう
)
うまくは
行
(
ゆ
)
かないところから、一
年後
(
ねんご
)
には
夫婦別
(
ふうふわか
)
れと
話
(
はなし
)
がきまり、
男
(
をとこ
)
は
母
(
はゝ
)
と
妹
(
いもうと
)
とを
連
(
つ
)
れて
関西
(
くわんさい
)
へ
行
(
ゆ
)
く。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
前
(
まへ
)
の
講釈
(
かうしやく
)
のと
読較
(
よみくら
)
べると、
彼
(
か
)
の
按摩
(
あんま
)
が
後
(
のち
)
に
侍
(
さむらひ
)
に
取立
(
とりたて
)
られたと
云
(
い
)
ふ
話
(
はなし
)
より、
此天狗
(
このてんぐ
)
か
化物
(
ばけもの
)
らしい
方
(
はう
)
が、
却
(
かへ
)
つて
事実
(
じゝつ
)
に
見
(
み
)
えるのが
面白
(
おもしろ
)
い。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この
話
(
はなし
)
を
但馬守
(
たじまのかみ
)
が、
與力
(
よりき
)
から
聞
(
き
)
いて、一
層
(
そう
)
玄竹
(
げんちく
)
が
好
(
す
)
きになつたのであつた。それからもう
一
(
ひと
)
つ、
玄竹
(
げんちく
)
が
但馬守
(
たじまのかみ
)
を
喜
(
よろこ
)
ばせた
逸話
(
いつわ
)
がある。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
▼ もっと見る
然
(
しか
)
し
是
(
これ
)
は
活
(
い
)
きた
話
(
はなし
)
とか、
交際
(
かうさい
)
とかと
云
(
い
)
ふものとは
又
(
また
)
別
(
べつ
)
で、
餘
(
あま
)
り
適切
(
てきせつ
)
な
例
(
れい
)
では
有
(
あ
)
りませんが、
例
(
たと
)
へば
書物
(
しよもつ
)
はノタで、
談話
(
だんわ
)
は
唱歌
(
しやうか
)
でせう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
野生
(
やせい
)
の
獸
(
けもの
)
だけでも、
二百六十八種
(
にひやくろくじゆうはつしゆ
)
、
牛
(
うし
)
や
馬
(
うま
)
その
他
(
ほか
)
家畜
(
かちく
)
動物
(
どうぶつ
)
は
十六種
(
じゆうろくしゆ
)
もゐますが、こゝでは
山
(
やま
)
に
棲
(
す
)
む
動物
(
どうぶつ
)
について
少
(
すこ
)
しくお
話
(
はなし
)
しませう。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
父
(
ちゝ
)
と高木とが第一に
話
(
はなし
)
を始めた。梅子は
重
(
おも
)
に佐川の令嬢の相手になつた。そこへ
兄
(
あに
)
が
今朝
(
けさ
)
の通りの
服装
(
なり
)
で、のつそりと這入つて
来
(
き
)
た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
和尚
(
おしょう
)
さま、
聞
(
き
)
きますとゆうべねずみがこちらへ
上
(
あ
)
がって、わたくしどもの
悪口
(
わるくち
)
を
申
(
もう
)
したそうですね。どうもけしからん
話
(
はなし
)
でございます。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
大久保
(
おほくぼ
)
が
出発
(
しゆつぱつ
)
してから
間
(
ま
)
もなく、
彼女
(
かのぢよ
)
がまたやつて
来
(
き
)
た。その
顔
(
かほ
)
は
目
(
め
)
に
立
(
た
)
つて
明
(
あか
)
るくなつてゐた。
話
(
はなし
)
も
前
(
まへ
)
よりははき/\してゐた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
父
(
とう
)
さんも
凧
(
たこ
)
を
揚
(
あげ
)
たり、
凧
(
たこ
)
の
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いたりして、
面白
(
おもしろ
)
く
遊
(
あそ
)
びました。
自分
(
じぶん
)
の
造
(
つく
)
つた
凧
(
たこ
)
がそんなによく
揚
(
あが
)
つたのを
見
(
み
)
るのも
樂
(
たのし
)
みでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
さて
話
(
はなし
)
は
前
(
まへ
)
に
戻
(
もど
)
り
古墳
(
こふん
)
の
中
(
なか
)
には、どういふものが
埋
(
うづ
)
められてゐるかと
申
(
まを
)
しますと、
石棺
(
せきかん
)
あるひは
石室
(
せきしつ
)
の
中
(
なか
)
、
死體
(
したい
)
を
收
(
をさ
)
めてあつた
所
(
ところ
)
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「よく
聞
(
き
)
くお
前
(
まえ
)
の
話
(
はなし
)
では、千
吉
(
きち
)
とやらいう
兄
(
にい
)
さんは、まる三
年
(
ねん
)
も
行方
(
ゆくえ
)
知
(
し
)
れずになっていたとか。——それがまた、どうして
急
(
きゅう
)
に。——」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
よく「おもしろくて、ためになる
本
(
ほん
)
」と、いうことが、いわれますが、
一休
(
いっきゅう
)
さんの
話
(
はなし
)
などは、その
代表的
(
だいひょうてき
)
なものの
一
(
ひと
)
つだろうと
思
(
おも
)
います。
先生と父兄の皆さまへ
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
鐘
(
かね
)
のどこかに、その
鐘師
(
かねし
)
の
名
(
な
)
が
彫
(
ほ
)
りつけてあるそうな、と
婆
(
ばあ
)
さんはいった。これは
木之助
(
きのすけ
)
爺
(
じい
)
さんの
話
(
はなし
)
よりよほどほんとうらしい。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
A
仕樣
(
しやう
)
がないなア。ぢや
説明
(
せつめい
)
してやる。よく
寄席
(
よせ
)
で
落語家
(
らくごか
)
がやるぢやないか。
横丁
(
よこちやう
)
の
隱居
(
いんきよ
)
が
熊
(
くま
)
さん八さんに
發句
(
ほつく
)
を
教
(
をし
)
へる
話
(
はなし
)
だ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
島本
(
しまもと
)
の
話
(
はなし
)
では、ぼたんの
鉢
(
はち
)
を
持
(
も
)
つてきたのが、
事件発見
(
じけんはっけん
)
のあの日、つまり五
月
(
がつ
)
六
日
(
か
)
からいうと、
一昨日
(
おととい
)
だといつたんじやないでしようか。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
そのことをお
話
(
はなし
)
するのには、
今
(
いま
)
一人
(
ひとり
)
、
赤人
(
あかひと
)
の
先輩
(
せんぱい
)
とも、
先生
(
せんせい
)
ともいはなければならない、
柿本人麿
(
かきのもとのひとまろ
)
のことを
申
(
まを
)
さねばなりません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
更
(
あらたま
)
つての
話
(
はなし
)
とは
何事
(
なにごと
)
だらうと、
私
(
わたくし
)
も
俄
(
にわ
)
かに
形
(
かたち
)
を
改
(
あらた
)
めると、
大佐
(
たいさ
)
は
吸殘
(
すひのこ
)
りの
葉卷
(
はまき
)
をば、
窓
(
まど
)
の
彼方
(
かなた
)
に
投
(
な
)
げやりて、
靜
(
しづ
)
かに
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
いた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
が、
暫
(
しばら
)
くすると
中根
(
なかね
)
の
話
(
はなし
)
にも
倦
(
あ
)
きが
來
(
き
)
た。そして、三十
分
(
ぷん
)
も
經
(
た
)
たない
内
(
うち
)
にまた
兵士達
(
へいしたち
)
の
歩調
(
ほてう
)
は
亂
(
みだ
)
れて
來
(
き
)
た。ゐ
眠
(
ねむ
)
りが
始
(
はじ
)
まつた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
斯
(
か
)
うして
愛
(
あい
)
ちやんは
自問自答
(
じもんじたふ
)
を
續
(
つゞ
)
けて
居
(
ゐ
)
ましたが、
暫
(
しばら
)
くして
外
(
そと
)
の
方
(
はう
)
で
何
(
なに
)
か
聲
(
こゑ
)
がするのを
聞
(
き
)
きつけ、
話
(
はなし
)
を
止
(
や
)
めて
耳
(
みゝ
)
を
欹
(
そばだ
)
てました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
と
申
(
もう
)
して、この
話
(
はなし
)
を
省
(
はぶ
)
いて
了
(
しま
)
えば
私
(
わたくし
)
の
幽界生活
(
ゆうかいせいかつ
)
の
記録
(
きろく
)
に
大
(
おお
)
きな
孔
(
あな
)
が
開
(
あ
)
くことになって
筋道
(
すじみち
)
が
立
(
た
)
たなくなるおそれがございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
諭吉
(
ゆきち
)
は、
自分
(
じぶん
)
のむすめが、しょうじをやぶるのをながめながら、おくさんと、こんな
話
(
はなし
)
をかわしながら、よろこんでいました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
友
(
とも
)
と
二人
(
ふたり
)
でブラリと
家
(
いへ
)
を
出
(
で
)
た。
固
(
もと
)
より
何處
(
どこ
)
へ
行
(
ゆ
)
かうといふ、
的
(
あて
)
もないのだが、
話
(
はなし
)
にも
厭
(
あ
)
きが
來
(
き
)
たので、所在なさに
散歩
(
さんぽ
)
と
出掛
(
でか
)
けたのであツた。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
振分
(
ふりわ
)
けにして、
比較的
(
ひかくてき
)
輕
(
かる
)
さうなのを
余
(
よ
)
が
擔
(
かつ
)
いで
見
(
み
)
ると、
重
(
おも
)
いの
重
(
おも
)
くないのと、お
話
(
はなし
)
にならぬ。
肩骨
(
かたぼね
)
はメリ/\
響
(
ひゞ
)
くのである。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
というのは、いのきちが、よしむらさんに
星
(
ほし
)
の
話
(
はなし
)
をせがむより、いつも、よしむらさんがいのきちに、山の
話
(
はなし
)
や、
湖
(
みずうみ
)
の
話
(
はなし
)
をさきにききだした。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
巻中の画、老人が
稿本
(
かうほん
)
の
艸画
(
さうぐわ
)
を
真
(
しん
)
にし、
或
(
あるひ
)
は京水が越地に
写
(
うつし
)
し
真景
(
しんけい
)
、或
里人
(
さとびと
)
の
話
(
はなし
)
を
聞
(
きゝ
)
て
図
(
づ
)
に作りたるもあり、其地に
照
(
てら
)
して
誤
(
あやまり
)
を
責
(
せむ
)
ることなかれ。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
そんな
話
(
はなし
)
の
最中
(
さいちう
)
にサァーツと
音
(
おと
)
をたてゝ
漆
(
うるし
)
のやうに
暗
(
くら
)
い
空
(
そら
)
の
方
(
はう
)
から、
直逆
(
まつさか
)
さまにこれはまた一
羽
(
は
)
の
鴉
(
からす
)
がパチパチ
燃
(
も
)
えてる
篝火
(
かがりび
)
の
中
(
なか
)
に
墜
(
を
)
ちてきた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
他国にてもする事なり。
或人
(
あるひと
)
の
話
(
はなし
)
に、此事百余年前までは江戸にもありしが、
火災
(
くわさい
)
をはゞかるために
禁
(
きん
)
下
(
くだり
)
てやみたりとぞ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
さうして
見
(
み
)
ると、
唐書
(
たうしよ
)
の
列傳
(
れつでん
)
に
出
(
で
)
てゐる
筈
(
はず
)
だと
云
(
い
)
ふのである。しかし
閭
(
りよ
)
がゐなくては
話
(
はなし
)
が
成
(
な
)
り
立
(
た
)
たぬから、
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
もゐたことにして
置
(
お
)
くのである。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
パリス かういふ
愁傷
(
なげき
)
の
最中
(
さなか
)
には
祝言
(
しうげん
)
の
話
(
はなし
)
も
出來
(
でき
)
まい。お
内
(
うち
)
かた、おさらばでござる。
娘御
(
むすめご
)
によろしう
傳
(
つた
)
へて
下
(
くだ
)
され。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
窺
(
うかゞ
)
はするに茲は
召仕
(
めしつかひ
)
の
丁稚
(
でつち
)
和吉
糊賣
(
のりうり
)
お金の
許
(
もと
)
へ至り
委細
(
ゐさい
)
を
聞
(
きく
)
より大きに驚き
直
(
すぐ
)
立歸りて
管伴
(
ばんたう
)
に
如此
(
しか/″\
)
の由
話
(
はなし
)
たりしに忠兵衞もまた
驚嘆
(
きやうたん
)
し此事
主個
(
あるじ
)
夫婦を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これから、その母の
話
(
はなし
)
というのを一つ二つ
紹介
(
しょうかい
)
するが、僕は
出来
(
でき
)
るだけ彼女の話しっ
振
(
ぷ
)
りをそのまま
伝
(
つた
)
えることにしよう。これがまた
素敵
(
すてき
)
なのである。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
右
(
みぎ
)
の
話
(
はなし
)
を
進
(
すゝ
)
めるについて
必要
(
ひつよう
)
なのは
津浪
(
つなみ
)
の
概念
(
がいねん
)
である。
津浪
(
つなみ
)
に
海嘯
(
かいしよう
)
なる
文字
(
もんじ
)
がよくあててあるがこれは
適當
(
てきとう
)
でない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「あんたかって、めったにそんな
話
(
はなし
)
しに来たんと違いますやろ? さあ、用件の方聞かして頂戴。」「あて、姉ちゃんにそないいわれたら、……」と
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
『其の教師の
話
(
はなし
)
は面白いな。然し劍持の分類はまだ足らん。』最初高橋の噂を持ち出した安井といふのが言つた。
我等の一団と彼
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
否
(
い
)
や
拙郎
(
やつがれ
)
は
皆目
(
かいもく
)
知
(
し
)
るはずなけれど、
一昨年
(
をとゞし
)
病亡
(
なくな
)
りし
孃
(
ぢやう
)
さまの
乳母
(
うば
)
が、
常日頃
(
つねひごろ
)
遊
(
あそ
)
びに
來
(
き
)
ての
話
(
はなし
)
なりといふ、お
歳
(
とし
)
は十九なれどまだまだ十六七としか
見
(
み
)
えず
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それがどうも
盜人
(
ぬすびと
)
の
言葉
(
ことば
)
に、
聞
(
き
)
き
入
(
い
)
つてゐるやうに
見
(
み
)
えるではないか? おれは
妬
(
ねたま
)
しさに
身悶
(
みもだ
)
えをした。が、
盜人
(
ぬすびと
)
はそれからそれへと、
巧妙
(
かうめう
)
に
話
(
はなし
)
を
進
(
すす
)
めてゐる。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お
絹
(
きぬ
)
の
話
(
はなし
)
が
出
(
で
)
て、お
絹
(
きぬ
)
は
愈々
(
いよ/\
)
小田原
(
をだはら
)
に
嫁
(
よめ
)
にゆくことに
定
(
き
)
まつた一
條
(
でう
)
を
聞
(
き
)
かされた
時
(
とき
)
の
僕
(
ぼく
)
の
心持
(
こゝろもち
)
、
僕
(
ぼく
)
の
運命
(
うんめい
)
が
定
(
さだま
)
つたやうで、
今更
(
いまさら
)
何
(
なん
)
とも
言
(
い
)
へぬ
不快
(
ふくわい
)
でならなかつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
このことが
帝
(
みかど
)
のお
耳
(
みゝ
)
に
達
(
たつ
)
しましたので、お
使
(
つか
)
ひを
下
(
くだ
)
されてお
見舞
(
みま
)
ひがありました。
翁
(
おきな
)
は
委細
(
いさい
)
をお
話
(
はなし
)
して
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
安藤は
話
(
はなし
)
の口があくと、まず自分が一年まえに
会
(
あ
)
ったときと、きょう会った花前はよほど
変
(
か
)
わっている。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
想像した千世子は今その事について考えなければならないほどにまで
話
(
はなし
)
に深入するのをいやがった。
千世子(二)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
ここに至りてようやく其者流に移る者多し。およそ儒者に漢土のことを談ずるときは意を
注
(
そそ
)
いで
聴
(
き
)
き、
商估
(
しょうこ
)
に利得のことを
話
(
はなし
)
するときは耳を
聳
(
そばだて
)
て聴く。農や工や皆
然
(
しか
)
り。
平仮名の説
(新字新仮名)
/
清水卯三郎
(著)
一通りの挨拶があって、値段のはなしになったが、今度はポーニン氏の腰は、すこぶる妥協的であって、ほとんど極東セメント商会の言い値でもって、
話
(
はなし
)
がまとまった。
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
其時
(
そのとき
)
村
(
むら
)
の
内
(
うち
)
に
一人
(
ひとり
)
の
老人
(
としより
)
がありまして、
其塲
(
そのば
)
に
驅
(
か
)
け
付
(
つ
)
けて
參
(
まい
)
り、
錢
(
おあし
)
を
呑
(
の
)
んだと
云
(
い
)
ふ
話
(
はなし
)
を
聞
(
きい
)
たが
就
(
つい
)
ては、
私
(
わたくし
)
が
實驗
(
じつけん
)
があるから、
其
(
そ
)
れをば
何卒
(
どうぞ
)
行
(
や
)
ツて
見
(
み
)
て
呉
(
く
)
れ、
其法
(
そのはう
)
と
申
(
まう
)
すは
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
いままで、ごろごろとのんきにころがつて
罪
(
つみ
)
のない
世間話
(
せけんばなし
)
をしてゐた
瓜
(
うり
)
が、一
齊
(
せい
)
にぴたりとその
話
(
はなし
)
をやめて、
息
(
いき
)
を
殺
(
ころ
)
しました。みんな、そして
眠
(
ねむ
)
つた
眞擬
(
ふり
)
をしてゐました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
「そうですか……ではお
話
(
はなし
)
しますが、奥さん、びっくりしてはいけません。お嬢さんは何者かに殺されなすったのです。こちらのはその死骸の片手から取った指紋なのです」
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
三人は声をあわせて
笑
(
わら
)
いころげた。いつまでたっても、かれらの
話
(
はなし
)
はつきそうもなかった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
「ご挨拶ね、あの方、あたい達が入って来ると、すぐ後からいらしった方よ、あたいの顔ばかり見ていて、お
話
(
はなし
)
しかけるみたいように、にこにこしていらっしゃるじゃないの。」
蜜のあわれ
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
けれど、もっと大胆に、いいところをいってもいい、人間らしいところを
話
(
はなし
)
ても、あの方の苦節に
疵
(
きず
)
はつきはしない。お人形さんに、あの晩年の、
目覚
(
めざ
)
めてきた働きは出来ない。
九条武子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“話”の意味
《名詞》
(はなし)ものを言うこと。
(はなし)要件。相談事。
(出典:Wiktionary)
話
常用漢字
小2
部首:⾔
13画
“話”を含む語句
閑話休題
会話
話柄
談話
世話
噂話
茶話
揷話
話声
昔話
対話
笑話
話頭
挿話
逸話
話題
插話
寓話
話合
夜話
...