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話
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はな
ふりがな文庫
“
話
(
はな
)” の例文
「なにか、
心
(
こころ
)
から
娘
(
むすめ
)
を
喜
(
よろこ
)
ばせるような
美
(
うつく
)
しいものはないものか。いくら
高
(
たか
)
くても
金
(
かね
)
をば
惜
(
お
)
しまない。」と、
両親
(
りょうしん
)
は、
人
(
ひと
)
に
話
(
はな
)
しました。
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
番
(
ばん
)
ごと
喧嘩
(
けんくわ
)
をして
遣
(
や
)
り
込
(
こ
)
めてやるのだが
隨分
(
ずゐぶん
)
おもしろいよと
話
(
はな
)
しながら、
鐵網
(
かなあみ
)
の
上
(
うへ
)
へ
餅
(
もち
)
をのせて、おゝ
熱々
(
あつ/\
)
と
指先
(
ゆびさき
)
を
吹
(
ふ
)
いてかゝりぬ。
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ついて
話
(
はな
)
しがある。(
猿
(
さる
)
どのの
夜寒
(
よさむ
)
訪
(
と
)
ひゆく
兎
(
うさぎ
)
かな)で、
水上
(
みなかみ
)
さんも、
私
(
わたし
)
も、
場所
(
ばしよ
)
はちがふが、
兩方
(
りやうはう
)
とも
交代夜番
(
かうたいよばん
)
のせこに
出
(
で
)
てゐる。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其晩
(
そのばん
)
宗助
(
そうすけ
)
は
裏
(
うら
)
から
大
(
おほ
)
きな
芭蕉
(
ばせう
)
の
葉
(
は
)
を二
枚
(
まい
)
剪
(
き
)
つて
來
(
き
)
て、それを
座敷
(
ざしき
)
の
縁
(
えん
)
に
敷
(
し
)
いて、
其上
(
そのうえ
)
に
御米
(
およね
)
と
並
(
なら
)
んで
涼
(
すゞ
)
みながら、
小六
(
ころく
)
の
事
(
こと
)
を
話
(
はな
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何
(
なに
)
なりと
訊
(
たず
)
ねて
貰
(
もら
)
います。
研究
(
けんきゅう
)
の
為
(
た
)
めとあれば、
俺
(
わし
)
の
方
(
ほう
)
でもそのつもりで、
差支
(
さしつかえ
)
なき
限
(
かぎ
)
り
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
けて
話
(
はな
)
すことにしましょう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
あの『
幼
(
をさな
)
きものに』と
同
(
おな
)
じやうに、
今度
(
こんど
)
の
本
(
ほん
)
も
太郎
(
たらう
)
や
次郎
(
じらう
)
などに
話
(
はな
)
し
聞
(
き
)
かせるつもりで
書
(
か
)
きました。それがこの『ふるさと』です。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
子供
(
こども
)
には、
話
(
はな
)
した
跡
(
あと
)
でいろ/\の
事
(
こと
)
を
問
(
と
)
はれて、
私
(
わたくし
)
は
又
(
また
)
已
(
や
)
むことを
得
(
え
)
ずに、いろ/\な
事
(
こと
)
を
答
(
こた
)
へたが、それを
悉
(
こと/″\
)
く
書
(
か
)
くことは
出來
(
でき
)
ない。
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
と
言
(
い
)
いました。おばあさんはこれこれの目にあったと
話
(
はな
)
して、「ああもう、こりごりだ。」と
言
(
い
)
いますと、おじいさんは
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
そうに
舌切りすずめ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
『もう
爲
(
し
)
ないから、
萬望
(
どうぞ
)
話
(
はな
)
して
頂戴
(
ちやうだい
)
な』と
愛
(
あい
)
ちやんは
極
(
ご
)
く
謙遜
(
けんそん
)
して、『二
度
(
ど
)
と
喙
(
くち
)
を
容
(
い
)
れないわ。
屹度
(
きつと
)
そんな
井戸
(
ゐど
)
が
一
(
ひと
)
つ
位
(
くらゐ
)
あつてよ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「ふふふふ、
金
(
きん
)
の
字
(
じ
)
、なんで
急
(
きゅう
)
に
唖
(
おし
)
のように
黙
(
だま
)
り
込
(
こ
)
んじゃったんだ。
話
(
はな
)
して
聞
(
き
)
かせねえな。どうせおめえの
腹
(
はら
)
が
痛
(
いた
)
む
訳
(
わけ
)
でもあるめえしよ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
ダガ
福禄寿
(
ふくろくじゆ
)
には
白鹿
(
はくろく
)
が
側
(
そば
)
に
居
(
ゐ
)
なければなるまい。甲「
折々
(
をり/\
)
話
(
はな
)
しかを呼びます。乙「
成程
(
なるほど
)
、ダガ
此度
(
こんど
)
はむづかしいぜ、
毘沙門
(
びしやもん
)
は。 ...
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そんな
事
(
こと
)
を、あまり
熱心
(
ねつしん
)
に、そして
感傷的
(
かんしやうてき
)
に
話
(
はな
)
し
合
(
あ
)
つたのちは、
二人
(
ふたり
)
とも
過去
(
くわこ
)
の
山
(
やま
)
や
川
(
かは
)
にその
心
(
こゝろ
)
を
吸
(
す
)
いとられたやうに、ぽかんとしてゐた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
あんなところに
蜂
(
はち
)
の
巣
(
す
)
をかけられては、
味噌部屋
(
みそべや
)
へ
味噌
(
みそ
)
をとりにゆくときにあぶなくてしようがないということを
話
(
はな
)
しました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
シューラは
泣
(
な
)
いてみたり、また
笑
(
わら
)
い
出
(
だ
)
したりした。
家
(
うち
)
へ
帰
(
かえ
)
っても、また泣いたり
笑
(
わら
)
ったりした。ママに
様子
(
ようす
)
を
話
(
はな
)
して、
訴
(
うった
)
えた。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
それを防ぐには空気を吹込んだ後鳥の喉を糸で
括
(
くく
)
らねばならんがマサカ糸で括った鳥はあるまい。君の
話
(
はな
)
しは随分訳が分らんよ
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
書画
(
しょが
)
骨董
(
こっとう
)
を
買
(
か
)
うことが
熱心
(
ねっしん
)
で、
滝田
(
たきた
)
さん
自身
(
じしん
)
話
(
はな
)
されたことですが、
何
(
なに
)
も
買
(
か
)
う
気
(
き
)
がなくて
日本橋
(
にほんばし
)
の
中通
(
なかどお
)
りをぶらついていた
時
(
とき
)
夏目先生と滝田さん
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この
子家鴨
(
こあひる
)
が
苦
(
くる
)
しい
冬
(
ふゆ
)
の
間
(
あいだ
)
に
出遭
(
であ
)
った
様々
(
さまざま
)
な
難儀
(
なんぎ
)
をすっかりお
話
(
はな
)
しした
日
(
ひ
)
には、それはずいぶん
悲
(
かな
)
しい
物語
(
ものがたり
)
になるでしょう。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
話
(
はな
)
し是は
是非々々
(
ぜひ/\
)
訴
(
うつた
)
へねば
成
(
なら
)
ぬと
急込
(
せきこむ
)
を長兵衞
先々
(
まづ/\
)
とて樣子を
篤
(
とく
)
と
聞
(
きゝ
)
何樣
(
なにさま
)
是
(
これ
)
は外より入たる
盜人
(
ぬすびと
)
にては有まじ然れども
今
(
いま
)
是
(
これ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そこへお
友
(
とも
)
だちが
來
(
き
)
てお
話
(
はな
)
しをしてゐると、どこから
這入
(
はい
)
つて
來
(
き
)
たものか、また
椽側
(
えんがは
)
へ
來
(
き
)
た、
私
(
わたし
)
は
遽
(
あわ
)
てゝ
障子
(
せうじ
)
を
締切
(
しめき
)
つた。
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
先刻
(
さつき
)
美
(
うつく
)
しい
人
(
ひと
)
が
脇
(
わき
)
へ
来
(
き
)
て
席
(
せき
)
を
取
(
と
)
つたが、
言葉
(
ことば
)
が
通
(
つう
)
じないことがわかつたところで、
今
(
いま
)
一
人
(
り
)
の
日本語
(
にほんご
)
のよく
話
(
はな
)
せるお
転婆
(
てんば
)
さんらしい
女
(
おんな
)
と
入替
(
いれかわ
)
つた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
ある日、いのきちが、あの、
日本海
(
にほんかい
)
でひろってきた石を、
店
(
みせ
)
にもちだしてながめていたとき、こういって
話
(
はな
)
しかけたのが、よしむらさんだった。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
人類學會
(
じんるゐがくくわい
)
の
會員
(
くわいゐん
)
として、モールス
氏
(
し
)
のお
墨附
(
すみつき
)
? を
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
るのは
先
(
ま
)
づ
僕
(
ぼく
)
だけだらうと
考
(
かんが
)
へて、これを
水谷氏
(
みづたにし
)
に
話
(
はな
)
すと、
水谷氏
(
みづたにし
)
は
變
(
へん
)
な
顏
(
かほ
)
をして。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
牛にひかれた妻も、
外竈
(
そとへっつい
)
の前に炭俵を敷いて座りながら、かき集めた落葉で麦をたき/\読書をしたりして「
大分
(
だいぶ
)
話
(
はな
)
せる」と良人にほめられた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
友
達
(
たち
)
なんかと
話
(
はな
)
してゐると三人の
位置
(
いち
)
が
引
(
ひき
)
玉に
考
(
かんが
)
へられたり、三つ
並
(
なら
)
んだ
茶
(
ちや
)
碗の
姿
(
すがた
)
が
面
(
おも
)
白い
押
(
おし
)
玉の
恰好
(
かつこう
)
に見※たりする。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
首を
傾
(
かし
)
げて考へたが、お
豊
(
とよ
)
の
方
(
はう
)
は
着々
(
ちやく/\
)
話
(
はな
)
しを進めて
染井
(
そめゐ
)
の墓地の
地代
(
ぢだい
)
が一
坪
(
つぼ
)
いくら、寺への
心付
(
こゝろづ
)
けが
何
(
ど
)
うのかうのと
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「そうでした。すみません。わけをハッキリと
話
(
はな
)
さなくちやいけなかつたんです。
実
(
じつ
)
は、この
事件
(
じけん
)
の
発見者
(
はっけんしゃ
)
は、
島本守
(
しまもとまもる
)
という
若
(
わか
)
いお
医者
(
いしゃ
)
さんでしたね」
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
けれども、
初
(
はじ
)
めに
話
(
はな
)
しました
一
(
いち
)
ばん
古
(
ふる
)
い
舊石器時代
(
きゆうせつきじだい
)
といふ
時代
(
じだい
)
は、
日本
(
につぽん
)
にもあつたかも
知
(
し
)
れないが、
今日
(
こんにち
)
までその
遺物
(
いぶつ
)
が
少
(
すこ
)
しも
見
(
み
)
つかつてをりません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
何時
(
いつ
)
、
何處
(
どこ
)
で、
如何
(
どう
)
して
逢
(
あ
)
うて、
如何
(
どう
)
言寄
(
いひよ
)
って、
如何
(
どん
)
な
誓言
(
せいごん
)
をしたかは、
歩
(
ある
)
きながら
話
(
はな
)
しませうほどに、
先
(
ま
)
づ
承引
(
しょういん
)
して
下
(
くだ
)
され、
今日
(
けふ
)
婚禮
(
こんれい
)
さすることを。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
是非
(
ぜひ
)
もないことゝ
自分
(
じぶん
)
も
斷念
(
あきら
)
めて
咽喉疾
(
いんこうしつ
)
には
大敵
(
たいてき
)
と
知
(
し
)
りながら
煙草
(
たばこ
)
を
喫
(
す
)
い
初
(
はじ
)
めた。
老人夫婦
(
らうじんふうふ
)
は
頻
(
しき
)
りと
話
(
はな
)
して
居
(
ゐ
)
る。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
もう
夜
(
よ
)
になつた
頃
(
ころ
)
だ。
深
(
ふか
)
い
谷間
(
たにま
)
の
底
(
そこ
)
で
天幕
(
テント
)
を
張
(
は
)
つた
回々教
(
フイフイけう
)
の
旅行者
(
りよかうしや
)
が二三
人
(
にん
)
、
篝火
(
かがりび
)
を
囲
(
かこ
)
んでがやがや
話
(
はな
)
してゐた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
私
(
わたし
)
はさうも
思
(
おも
)
はないが、
先
(
さき
)
に
申
(
まを
)
した
黒人
(
くろひと
)
と
較
(
くら
)
べて
話
(
はな
)
すのに
便利
(
べんり
)
なため、まづ
普通
(
ふつう
)
の
考
(
かんが
)
へを
採用
(
さいよう
)
しておきませう。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「この人やわ、こないだ
話
(
はな
)
した
露西亜
(
ロシア
)
の人。———これ、わたしの姉さん。———これ、次の姉さん。———」
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
学校から
帰
(
かえ
)
って
来
(
く
)
ると、エムリーヌ・カペルさんは、いいお
点
(
てん
)
をいただいたということをお母さんにお
話
(
はな
)
ししました。それから、その
後
(
あと
)
でこういいました——
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
おゝ、お
皈
(
かへ
)
りになりましたとも、そして
今頃
(
いまごろ
)
は、あの
保姆
(
ばあや
)
や、
番頭
(
ばんとう
)
のスミスさんなんかに、お
前
(
まへ
)
が
温順
(
おとな
)
しくお
船
(
ふね
)
に
乘
(
の
)
つて
居
(
を
)
る
事
(
こと
)
を
話
(
はな
)
していらつしやるでせう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
王女は大よろこびで夜があけるとすぐに王さまのところへいって、ゆうべのことをのこらずお
話
(
はな
)
しました。
ぶくぶく長々火の目小僧
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
ヸリヤム・ブレイクの
兄弟
(
きやうだい
)
がヸリヤムに
對
(
たい
)
してしたやうに。
君
(
きみ
)
はもう
我々
(
われわれ
)
には
用
(
よう
)
はないかも
知
(
し
)
れないけれど、
僕
(
ぼく
)
は
一
(
いつ
)
ぺん
君
(
きみ
)
に
逢
(
あ
)
ひたいと
思
(
おも
)
つてゐる。
逢
(
あ
)
つて
話
(
はな
)
したい。
「三つの宝」序に代へて
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
「
帳場
(
ちょうば
)
さんにも川森から
話
(
はな
)
いたはずじゃがの。
主
(
ぬし
)
がの血筋を岩田が跡に入れてもらいたいいうてな」
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
祭
(
まつり
)
の
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れて
友達
(
ともだち
)
のうちへ
泊
(
とま
)
つた
一分始終
(
いちぶしヾう
)
を
祖母
(
ばヾ
)
に
話
(
はな
)
してきかせました。すると、
祖母
(
ばヾ
)
は
眼
(
め
)
をみはつて、そのかたは
父
(
ちヽ
)
の
最初
(
まへ
)
の「つれあひ」だつたと
驚
(
おどろ
)
かれました。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
動物園の閉門の時間が来て、係りの人に追いたてられて、私達はそこを出たが、出てからも別れてしまわず、もう暮れきった上野の森を、
話
(
はな
)
しながら、肩を並べて歩いた。
目羅博士の不思議な犯罪
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
お
互
(
たがひ
)
に
注意
(
ちゆうい
)
したいこと、また、いつもは、だれも
氣
(
き
)
のつかぬようなことを、
話
(
はな
)
しておきませう。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
山も、森も、水も、
藪
(
やぶ
)
も、見渡す限りは自分の家の屋敷内である——ここは、過ぐる夜、弁信法師と二人で、わが家の焼ける炎を見て、思う存分
話
(
はな
)
し
敵
(
がたき
)
となったところだ。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
幕府
(
ばくふ
)
がたの
勝海舟
(
かつかいしゅう
)
と、
朝廷
(
ちょうてい
)
がたの
西郷吉之助
(
さいごうきちのすけ
)
(
隆盛
(
たかもり
)
)の
話
(
はな
)
し
合
(
あ
)
いによって、
江戸城
(
えどじょう
)
はぶじにあけわたされましたが、それにはんたいの
人々
(
ひとびと
)
がかなりあって、
彰義隊
(
しょうぎたい
)
と
名
(
な
)
のり
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
何
(
なに
)
が
何
(
なん
)
だかさつぱり
解
(
わか
)
りません。そこへお
茶
(
ちや
)
を
持
(
も
)
つてでてきたお
上
(
かみ
)
さんにそのことを
話
(
はな
)
すと
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
宮中
(
きうちう
)
の
官吏
(
くわんり
)
が
互
(
たがひ
)
に
佛語
(
ふつご
)
で
話
(
はな
)
してゐるのを
見
(
み
)
てトルコの
滅亡
(
めつばう
)
遠
(
とほ
)
からずと
直感
(
ちよくかん
)
したのである。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
「ついては しゅうけん、おまえに おりいって
話
(
はな
)
したいことが あるのだがね。」
一休さん
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
『
昨日
(
きのふ
)
我々
(
われ/\
)
は
那麼
(
あんな
)
に
話
(
はな
)
したのですが、
何
(
なに
)
を
俄
(
にはか
)
に
御立腹
(
ごりつぷく
)
で、
絶交
(
ぜつかう
)
すると
有仰
(
おつしや
)
るのです、
何
(
なに
)
か
其
(
そ
)
れとも
氣
(
き
)
に
障
(
さは
)
ることでも
申
(
まを
)
しましたか、
或
(
あるひ
)
は
貴方
(
あなた
)
の
意見
(
いけん
)
と
合
(
あ
)
はん
考
(
かんがへ
)
を
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
したので?』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
けれども
王子
(
おうじ
)
は
優
(
やさ
)
しく
話
(
はな
)
しかけて、一
度
(
ど
)
聞
(
き
)
いた
歌
(
うた
)
が、
深
(
ふか
)
く
心
(
こころ
)
に
泌
(
し
)
み
込
(
こ
)
んで、
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
るまでは、どうしても
気
(
き
)
が
安
(
やす
)
まらなかったことを
話
(
はな
)
したので、ラプンツェルもやっと
安心
(
あんしん
)
しました。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
鹽原君大得意の
能弁
(
のうべん
)
を以て落語二席を
話
(
はな
)
す、
其
(
その
)
巧
(
たくみ
)
なる人の
頤
(
おとがへ
)
を
解
(
と
)
き、
善
(
よ
)
く当日の
疲労
(
ひろう
)
と
寒気
(
かんき
)
とを
忘
(
わす
)
れしむ、其中にも
常
(
つね
)
に山間に
生活
(
せいくわつ
)
する人夫輩に至りては、都会に出でたるの
感
(
かん
)
を
起
(
おこ
)
し
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
は、
生命
(
いのち
)
の
灯
(
ひ
)
の、
消
(
き
)
える
前
(
まへ
)
の
明
(
あか
)
るさで、めづらしくK
夫人
(
ふじん
)
に
話
(
はな
)
しかけた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
赤良顔は京都に返ると見えて窓から顔を出して
彼女
(
かのをんな
)
と
話
(
はな
)
しをしてゐる
夜汽車
(新字旧仮名)
/
尾崎放哉
(著)
“話”の意味
《名詞》
(はなし)ものを言うこと。
(はなし)要件。相談事。
(出典:Wiktionary)
話
常用漢字
小2
部首:⾔
13画
“話”を含む語句
閑話休題
会話
話柄
談話
世話
噂話
茶話
揷話
話声
昔話
対話
笑話
話頭
挿話
逸話
話題
插話
寓話
話合
夜話
...