“挨拶振”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいさつぶ50.0%
あいさつぶり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、その挨拶振りは義理か、通り一遍のものだった。どの店の人間も彼の当身の多い講釈には参らされていた。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
一別以来の挨拶振りも、前年の悪感情を抱きたる様子なく、今度浅草鳥越において興業することに決し、御覧の如く一座の者と共に広告に奔走せるなり
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
出させて振舞つゝ重四郎申けるは某し先刻其方の店へ到りしに番頭の挨拶振何共合點ざるのみか我を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その不明晰な態度を、父に評させると、まるで要領を得ていない鈍物同様の挨拶振になる。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)