トップ
>
結構
>
けっこう
ふりがな文庫
“
結構
(
けっこう
)” の例文
『いや
今日
(
こんにち
)
は、おお
君
(
きみ
)
は
今日
(
きょう
)
は
顔色
(
かおいろ
)
が
昨日
(
きのう
)
よりもまたずッといいですよ。まず
結構
(
けっこう
)
だ。』と、ミハイル、アウエリヤヌイチは
挨拶
(
あいさつ
)
する。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ナニ
人間
(
にんげん
)
の
世界
(
せかい
)
にも
近頃
(
ちかごろ
)
電話
(
でんわ
)
だの、ラヂオだのという、
重宝
(
ちょうほう
)
な
機械
(
きかい
)
が
発明
(
はつめい
)
されたと
仰
(
お
)
っしゃるか……それは
大
(
たい
)
へん
結構
(
けっこう
)
なことでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
此畔
(
ここ
)
に石を沢山積んで置けば、その水の
氾濫
(
はんらん
)
を
禦
(
ふせ
)
ぐ用に供することが出来ます。消極的信仰上偶然の善事とはいいながら誠に
結構
(
けっこう
)
な事です。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
その
中
(
なか
)
を、
新聞
(
しんぶん
)
一つで、わざわざ
遠
(
とお
)
くからきてくださる
配達
(
はいたつ
)
さんにお
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
ですので、どうか、
十日
(
とおか
)
めぐらいに一
回
(
かい
)
送
(
おく
)
ってくだされば
結構
(
けっこう
)
です。
母の心
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そんな毒瓦斯は、
吸着剤
(
きゅうちゃくざい
)
の
活性炭
(
かっせいたん
)
と中和剤の
曹達石灰
(
ソーダーせっかい
)
とを通せば
遮
(
さえぎ
)
られるし、ゴム
衣
(
い
)
ゴム手袋ゴム靴で
結構
(
けっこう
)
避
(
さ
)
けられます。
毒瓦斯発明官:――金博士シリーズ・5――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
かくて不折君は余に向ひて
詳
(
つまびらか
)
にこの画の
結構
(
けっこう
)
布置
(
ふち
)
を説きこれだけの画に統一ありて少しも
抜目
(
ぬけめ
)
なき処さすがに日本一の腕前なりとて説明詳細なりき。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
なんとすばらしい
城
(
しろ
)
だろう。その
規模
(
きぼ
)
の大きなこと、ローマの
古城
(
こじょう
)
をもしのぐであろうし、その
工芸美
(
こうげいび
)
の
結構
(
けっこう
)
はバビロンの
神殿
(
しんでん
)
にもおとりはしない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
パンだけで
結構
(
けっこう
)
。マイット婆さんは、パンだけしか食わんようになってから、てんで死にそうもないからね。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
乳母 はれま、
結構
(
けっこう
)
なお
教訓
(
けうくん
)
ぢゃ、
夜
(
よ
)
すがら
此處
(
こゝ
)
に
居殘
(
ゐのこ
)
っても、
聽聞
(
ちゃうもん
)
がしたいわいの。てもま、
學問
(
がくもん
)
は
偉
(
きつ
)
いものぢゃな!
殿
(
との
)
さん、
貴方
(
こなた
)
が
來
(
き
)
さしますことを
姫
(
ひい
)
さまに
申
(
まう
)
しましょ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
御堂
(
おどう
)
の中では何んとなく気もあらたまります。
此処
(
ここ
)
でお茶をお入れ下すった上のお話じゃ、
結構
(
けっこう
)
過ぎますほどですが、あの歌に分れて来たので、何んだかなごり
惜
(
おし
)
い
心持
(
こころもち
)
もします。」
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
君が歌を作り
文
(
ぶん
)
を作るのは、君自身でもいうとおり、作らねばならない必要があって作るのではなく、いわば一種のもの好き一時の慰みであるのだ。君はもとより君の境遇からそれで
結構
(
けっこう
)
である。
去年
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「坊っちゃんで
結構
(
けっこう
)
でした、非常な安産でしたから御安心下さい」
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
(どうもこんな下駄で。)(いいえもう
結構
(
けっこう
)
で。)
泉ある家
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
御閑暇
(
おしずか
)
なようすで、
結構
(
けっこう
)
でございます」
顎十郎捕物帳:06 三人目
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「いいえもう、ここで
結構
(
けっこう
)
でおます」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「いや、それで
結構
(
けっこう
)
だ」
影法師
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
『まあ
瀑布
(
たき
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
……。どんなに
結構
(
けっこう
)
なところでございましょう。
私
(
わたくし
)
も、
何所
(
どこ
)
か
水
(
みず
)
のある
所
(
ところ
)
で
修行
(
しゅぎょう
)
したいような
気分
(
きぶん
)
になって
居
(
お
)
りました。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
誠に
結構
(
けっこう
)
だ、どうかわれわれが死後に
回向
(
えこう
)
供養
(
くよう
)
のためお経を読んで戴きたい、もう私どもは死んで後の事より外に何も望みがないと大層喜んだです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
尤
(
もっと
)
も南岳の絵もその全体の
布置
(
ふち
)
結構
(
けっこう
)
その他筆つきなどもよく働いて居つて
固
(
もと
)
より軽蔑すべきものではない。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「まあ、
達者
(
たっしゃ
)
で、お
国
(
くに
)
のために
働
(
はたら
)
いていてくれれば
結構
(
けっこう
)
なことだ、
神
(
かみ
)
さまを
拝
(
おが
)
んで、めでたく
凱旋
(
がいせん
)
するのを
待
(
ま
)
っていらっしゃい。」と、
村人
(
むらびと
)
は、
老人
(
ろうじん
)
を
元気
(
げんき
)
づけたのです。
夜の進軍らっぱ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一山の大道場は
文殊院
(
もんじゅいん
)
といって、
結構
(
けっこう
)
壮麗、七堂の
伽藍
(
がらん
)
と
多宝塔
(
たほうとう
)
の美は翠色に
映
(
は
)
え、七百の出家たちの上にある
碩学
(
せきがく
)
は
智真
(
ちしん
)
長老といって、私とは兄弟分ともいえる仲でして
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
職工長「魚釣りにねえ。しかし気をつけなよ、ビクトリー・ガールに。十二歳ぐらいのやつでも
結構
(
けっこう
)
スピロヘーターやゴノコッケンをふんだんに持っていやがるそうだからね」
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
『ああ
貴方
(
あなた
)
もここへ
入
(
い
)
れられましたのですか。』と
彼
(
かれ
)
は
嗄
(
しわが
)
れた
声
(
こえ
)
で
片眼
(
かため
)
を
細
(
ほそ
)
くして
云
(
い
)
うた。『いや
結構
(
けっこう
)
、
散々
(
さんざん
)
人
(
ひと
)
の
血
(
ち
)
をこうして
吸
(
す
)
ったから、こんどは
御自分
(
ごじぶん
)
の
吸
(
す
)
われる
番
(
ばん
)
だ、
結構々々
(
けっこうけっこう
)
。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
栃のだんごは
結構
(
けっこう
)
だが
鹿踊りのはじまり
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『モー
結構
(
けっこう
)
でございます。』
覚
(
おぼ
)
えずそう
言
(
い
)
って
御免
(
ごめん
)
を
蒙
(
こうむ
)
って
了
(
しま
)
いましたが、この
事
(
こと
)
は
大
(
たい
)
へん
私
(
わたくし
)
の
心
(
こころ
)
を
落
(
おち
)
つかせるのに
効能
(
ききめ
)
があったようでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
東京
(
とうきょう
)
は、
雪
(
ゆき
)
がないというから、
結構
(
けっこう
)
なこった。あっちへ
着
(
つ
)
いたらすぐに
便
(
たよ
)
りをよこせよ。」
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たといどれだけお金を
戴
(
いただ
)
きどういう
結構
(
けっこう
)
な目に遇いましたところが、私が日本国家に必要なりと信ずる大乗教の主義を棄ててあなたの信ずる小乗教に従うことは出来ません。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
向こうへいってくれて
結構
(
けっこう
)
であると思った。このすきに、早いところ逃げてしまうのだ。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
表積
(
おもてづ
)
みは半分に称しているが、長さ十八
間
(
けん
)
、幅七間、二十四
反帆
(
たんぼ
)
、二十四
挺櫓
(
ちょうろ
)
、朱の欄干を立てめぐらし、金ちりばめの
金具
(
かなぐ
)
や
屋形
(
やかた
)
の
結構
(
けっこう
)
さ、二十五万石の太守のお座船だけあって
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
貴方
(
あなた
)
はそう
信
(
しん
)
じていなさるから
結構
(
けっこう
)
だ。そう
云
(
い
)
う
信仰
(
しんこう
)
がありさえすれば、たとい
壁
(
かべ
)
の
中
(
なか
)
に
塗込
(
ぬりこ
)
まれたって、
歌
(
うた
)
を
歌
(
うた
)
いながら
生活
(
せいかつ
)
して
行
(
ゆ
)
かれます。
貴方
(
あなた
)
は
失礼
(
しつれい
)
ながらどこで
教育
(
きょういく
)
をお
受
(
う
)
けになったか?
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
結
常用漢字
小4
部首:⽷
12画
構
常用漢字
小5
部首:⽊
14画
“結構”で始まる語句
結構人
結構尽
結構々々
結構至極