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けつこう
と
然も/\
若氣に
思込んだやうな
顏色をして
云つた。
川柳を
口吟んで、かむりづけを
樂む
其の
結構な
部屋がしらの
女房を
怪しからぬ。
『いや
今日は、おゝ
君は
今日は
顏色が
昨日よりも
又ずツと
可いですよ。まづ
結構だ。』と、ミハイル、アウエリヤヌヰチは
挨拶する。
結構らしい、
事ばかり
思ひます、
左樣いふ
事を
思ふにつけて
現在の
有さまが
厭で
厭で、
何うかして
此中をのがれたい、
此絆を
斷ちたい
『
御酒は
辛いものでござります。
辛いものを
辛いと
思し
召しますのは、
結構で、‥‥
失禮ながらもう
御納盃になりましては。‥‥』
立床の間には三
幅對の掛物
香爐を臺に
戴てあり不完全物ながら
結構づくめの品のみなり
内ぞ
床しき
違棚には小さ口の
花生へ山茶花を
『
召上れ』と
云ふのだから
此程結構なことはないが、
悧巧な
小さな
愛ちやんは
大急ぎで
其れを
飮まうとはしませんでした。
「
大變御賑やかで
結構です」と
宗助が
今自分の
感じた
通を
述べると、
主人はそれを
愛嬌と
受取つたものと
見えて
へえー
夫は
何うも
結構な事で。殿「別に
師匠も取らず
書物に
就いて
独学をしたのぢやが、
色々な事を
発明したよ、まア見るが
宜い、
是だけ
器械を集めたから。 ...
外國語を
譯して
日本語とするのは
勿論結構であるが、その
譯が
適當でなかつたり、
拙劣であつたり
不都合なものが
隨分多い、
新たに
日本語を
作るのであるから
米は
俵より
涌き
銭は
蟇口より
出る
結構な
世の
中に
何が
不足で
行倒れの
茶番狂言する事かとノンキに
太平楽云ふて、
自作の
小説が
何十遍摺とかの
色表紙を
付けて
売出され
A イヤ
大きに
結構。
双方で
一月九十
錢づつの
散財だ。
精々葉書の
贅澤をやりたまへ。
もし
其野宿が
何かの
練習として
效能が
認められてのことならば、それも
結構であるけれども、
病人までも
其仲間に
入れるか、
又は
病氣を
惹き
起してまでもこれを
施行するに
於ては
ビフテキが燒いてある?………ほ、それは
結構だね。お前は
胃の
腑も強壯な筈だから、ウンと
堪能するさ。俺は殘念ながら、知ツての通り、
半熟の卵と牛乳で
辛而露命を
繋いでゐる弱虫だ。
もちろん
大きな
博物館の
建て
物は
立派であつて、その
國や
町の
飾り
物としては
結構でありますが、これを
見物する
人や
勉強する
人達には
不便が
多いのですから、それよりも
小じんまりとした
博物館で
どうしても
町を
遠く
離れた
美しい
自然の
森林へ
出かけるに
越したことはないのです。この
意味で
近來、
休みを
利用して
各地で
開いてゐる
林間野營や、それから
山岳旅行などはまことに
結構なことです。
『はゝあ、
或程、
星火榴彈に
一次一發の
火箭、
救助を
求むる
難破船の
信號がよく
見えます、
貴下の眼は
仲々結構な
眼です。』と
意地惡き
船長はぢろりッと
私の
顏を
睨んだか、
私は
一言も
無いのである。
心に悲しみ居けるが御
儉約成るゝは
結構の事なれ共御相續の御養子は御家を御
繼せ成さる大事の御方なり其大切なる御養子持參金を
「あゝ、
結構。
私は、それが
石地藏で、
今のが
姑護鳥でも
構ひません。けれども、それぢや、
貴方が
世間へ
濟まないでせう。」
はゝツ。
国王の作つた詩といふから、
結構な物だらうと
存じて、手に取り上げますると、王「どうぢやな、
自製であるが、
巧いか
拙いか、
遠慮なしに
申せ。シ ...
其やうな
詰らぬ
考へを
持つて、
詰らぬ
仕向けを
致しまする
妻へ、
何のやうな
結構な
人なればとて
親切で
對はれましやうか、お
役所から
退けてお
歸り
遊ばすに
然るに
今日の
状態は
如何であるか、
外語研究の
旺盛はまことに
結構であるが、一
轉して
漫然たる
外語崇拜となり、
母語の
輕侮となり、
理由なくして
母語を
捨て
『それで
結構さ!』と
芋蟲は
氣短かに
云つて、ツイと
伸し
上ると(それが
丁度三
寸の
高さでした)。
御米はたゞ
結構で
御座いますとか、
御目出たう
御座いますとか
云ふ
言葉を、
間々に
挾んでゐた。
『あゝ
貴方も
此へ
入れられましたのですか。』と
彼は
嗄れた
聲で
片眼を
細くして
云ふた。『いや
結構、
散々人の
血を
恁うして
吸つたから、
此度は
御自分の
吸はれる
番だ、
結構々々。』
A
持藥は
好かつたね。
何しろマアそれでヒステリー
病だの
悋氣病だのが
直れば
結構だ。
年始状を
無暗に
澤山出したりするのに
比べると、
君等のは
蓋し
葉書利用法の
上乘なるものだね。
其癖、
學校で、おの/\を
覗きつくらをする
時は「
蛇の
目の
紋だい、
清正だ。」と
言つて、
負をしみに
威張つた、
勿論、
結構なものではない。
彼の男
夫は
結構なこと
隨分御達者で御歸り
成れましハイ
然樣ならばと
別れ
行を重四郎は
振返り見れば
胸當をして
股引脚絆腰には三度
笠を附
大莨袋を
エヽ
此水指は
誠に
結構ですな、
夫から
向うのお
屏風、三
幅対の
探幽のお
軸夫に
此霰の
釜は
蘆屋でげせうな
「
君は
身體が
丈夫だから
結構だ」とよく
何處かに
故障の
起る
安井が
羨ましがつた。
此安井といふのは
國は
越前だが、
長く
横濱に
居たので、
言葉や
樣子は
毫も
東京ものと
異なる
點がなかつた。
莫遮現今建築の
本義とか
理想とかに
就て
種々なる
異論のあることは
洵に
結構なことである。
建築界には
絶へず
何等かの
學術的風波がなければならぬ、
然らざれば
沈滯の
結果腐敗するのである。
貴方は
然う
信じてゐなさるから
結構だ。
然云ふ
信仰が
有りさへすれば、
假令壁の
中に
塗込まれたつて、
歌を
歌ひながら
生活して
行かれます。
貴方は
失禮ながら
何處で
教育をお
受けになつたか?
一つ
驚かされたのは、
思ひのほか、
魚が
結構だ、と
云つたのを
嘲笑つて、つい
津居山の
漁場には、
鯛も
鱸もびち/\
刎ねて
居ると、
掌を
肩で
刎ねた。
炬燵の中で
首ツたけ
這入つて
当日まで
待て
居るのでございますから
此のくらゐ
結構な事はございません。
「
結構」と答へた。すると、
門野が
と
然も
若氣に
思込んだやうな
顏色をして
云つた。
川柳を
口吟んでかむりづけを
樂む、
其の
結構な
部屋がしらの
女房を、ものして、
居るから
怪しからぬ。
へえ
是がお
椀で……お
箸は……これですか、
成程巧く
出来て
居ますな……ズル/\ズル/\(汁を吸ふ音)ウン
結構でございます……が、どうもカ
堅くつて……。
うらやましいと
言はないまでも、
結構だとでもいふことか、
手柄だといつて
讚めてくれた。
私は
胸がせまつた。
拝見だけ
仰せ
付けられて
下さいましと
云つて、
先頭から
先へ
眼を
附け、それから
縁を見て、
目貫から
何うも誠にお
差ごろに、
定めし
御中身は
結構な事でございませう
串戲ぢやありません、
眞個です。……ですから
二階同士結構ですとも。……そして、
私に……とおつしやつて、
貴女、
何でございます……
御遠慮は
要りません。
誠に
結構なお
品でございますと、
誉めながら
瑾を
附けるんだ、
惜しい事には
揚物でございますつて。
と、
恁う
言ひます
内にも、
其の
沼が
伸びたり
縮んだり、すぼまつたり、
擴がつたり、
動いて
居るやうでせう。——
居ますか、
結構です——
其のつもりでお
聞き
下さい。
私も
毎度参りますが
何うも遠いのに
恐入ましたよ、へい
御内室さん
此間は誠に
有難う
存じます、エヘヽヽ
私はね
何うもソノお
肴が
結構なのに
御酒が
好いのと
来てえませう
空腹へ、
秋刀魚、
燒いもの
如きは、
第一にきくのである。
折角、
結構なる
體臭をお
持合せの
御婦人方には、
相すまぬ。が……
從つて、
拂ひもしないで、
敷かせ
申した。
其家はたいした
身代だから、
何とかいふ
名のある
結構な石でこしらへた
立派な
井戸ださうだ。
君學問の
道に
寢食を
忘れ
給ふは、
至極結構の
儀にて、とやかく
申上げむ
言もなく
候へども
又た
御心遣の
術も
候はでは、
餘りに
御氣の
詰りて
千金の
御身にさはりとも
相成らむ。
何でございますか誠に
結構な
御茶碗でと一々聞いて
先方に
云はせなければなりませんよ、それからぽツぽと
烟の出るやうなお
口取が出るよ、
粟饅頭か
蕎麦饅頭が出るだらう。
夫にまだ
世間には
売物にないと
云ふ
結構なお
下物でせう
何だか名も知らない
美味物許なんで
吾知らず
大変に
酔つちまひました、
夫ゆゑ
何方様へも
番附を
配らずに
帰つたので