“軍船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくさぶね80.0%
ぐんせん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「やあ、鎮西八郎、豪勢だな。あの弓でもって、伊豆の大島で、軍船いくさぶねを一つひっくり返したんだから豪勢だ」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小手をかざして、御陣原——にはこれあらで、兵庫沖、かすむ霞の晴れ間より、ちらりと見ゆる軍船いくさぶねいさりにかえる海人あまびとか、晦日の金か、三日月か、宵にちらりと見たばかり。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
その声につれてだんずるびわの音は、また縦横じゅうおうにつき進む軍船ぐんせんの音、のとびかうひびき、甲胄かっちゅうの音、つるぎのり、軍勢ぐんぜいのわめき声、大浪おおなみのうなり、だんうら合戦かっせんそのままのありさまをあらわしました。
壇ノ浦の鬼火 (新字新仮名) / 下村千秋(著)