“漁(ぎよ)” の例文
爾来(じらい)大豆右衛門、色を天下に漁(ぎよ)すと雖も、迷宮(めいきゆう)に似たる人生は容易に幸福を与ふるものにあらず。たとへば巻一の「姉(あね)の異見耳痛樫木枕(みみいたいかたぎまくら)」
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この時を始として、余と少女との交(まじはり)漸く繁くなりもて行きて、同郷人にさへ知られぬれば、彼等は速了(そくれう)にも、余を以(も)て色を舞姫の群に漁(ぎよ)するものとしたり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)