目的めど)” の例文
今夜、その目的めどに選んだのが、三斎屋敷——この家こそ、彼に取って、いわば、わざわざお得意として存在しているようなものだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
ようようお若をなだめましたんで、ホッと一息つき、それでは手に手をとって駈落と相談は付けたものゝ、たゞ暗雲やみくも東京こちらをつッ走ったとて何処どこ落著おちつこうという目的めどがなくてはなりません
印度、はた、南蛮なんばん、羅馬、目的めどはあれ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
お互に出世しようと目的めどを立てたら、心を合せて、他人をかきわけ、踏み落して、ぐんぐん進んでゆく外はありませぬ——そなたなぞも、雪之丞どの、よいうしろ立てをつかんだなら、それを力に
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)