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あてど
ふりがな文庫
“
目的
(
あてど
)” の例文
私は
野獣
(
けもの
)
のような荒い佐久女の本性に帰って、「御母さん、御母さん」と
目的
(
あてど
)
もなく呼んで、相生町の通まで歩いて参りました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
二人
(
ふたり
)
の言葉は
一寸
(
ちよつ
)
と
途断
(
とぎ
)
れた。そして
何所
(
どこ
)
へともなく
目的
(
あてど
)
なく
歩
(
あるい
)
て居るのである。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
それとも、また、自分の心の迷ひであらうか。といろ/\に想像して見て、
終
(
しまひ
)
には
恐怖
(
おそれ
)
と
疑心
(
うたがひ
)
とで夢中になつて、『
阿爺
(
おとつ
)
さん、阿爺さん。』と自分の方から
目的
(
あてど
)
もなく呼び返した。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
自分も矢張その男と同じように、饑と
疲労
(
つかれ
)
とで慄えたことを思出した。
目的
(
あてど
)
もなく
彷徨
(
さまよ
)
い歩いたことを思出した。恥を忘れて人の家の門に立った時は、思わず涙が頬をつたって流れたことを思出した。
朝飯
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“目的”の解説
目的(もくてき、el: τέλος, テロス、en: goal)とは、成し遂げようとすることがら。行為の目指すところ。
(出典:Wikipedia)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
的
常用漢字
小4
部首:⽩
8画
“目的”で始まる語句
目的地
目的物
目的点
目的成就
目的のない犯罪