『朝飯（あさめし）』

五月が来た。測候所の技手なぞをして居るものは誰しも同じ思であろうが、殊に自分はこの五月を堪えがたく思う。其日々々の勤務——気圧を調べるとか、風力を計るとか、雲形を観察するとか、または東京の気象台へ宛てて報告を作るとか、そんな仕事に追われて、 …

著者	島崎藤村
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「芸苑」1906（明治39）年1月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約6分（500文字/分）
朗読目安時間	約10分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

可（いゝ） 唱（あ） 回想（おもいで） 方法（やりかた） 不可（いかん） 目的（あてど） 捉（つかま） 追憶（おもいで） 熟視（みまも） 烙印（やきがね） 為（し） 歓（うれ） 心地（こころもち） 将来（さき） 奈何（どう） 他（ひと） 変遷（うつりかわり） 体躯（からだ） 倚凭（よりかゝ） 壮大（おおき） 框（がまち） 苦痛（くるしみ） 下顎（おとがい） 悄然（しょんぼり） 思想（かんがえ） 附加（つけた） 幸福（しあわせ） 左様（そう） 食（た） 邸宅（やしき） 苦笑（にがわら） 糧（かて） 真実（ほんとう） 看（み） 疲労（つかれ） 独語（ひとりごと） 煩（わずら） 勤務（つとめ） 哭（な） 旅窶（たびやつ） 施与（ほどこし） 施（ほどこ） 懐中（ふところ） 彷徨（さまよ） 巻層（けんそう）