トップ
>
目的
>
もくてき
ふりがな文庫
“
目的
(
もくてき
)” の例文
これもなんの
目的
(
もくてき
)
のために
出來
(
でき
)
たものであるかはわかりませんが、やはり
宗教的
(
しゆうきようてき
)
の
意味
(
いみ
)
をもつて
造
(
つく
)
られたものであらうと
思
(
おも
)
はれます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
理科大學人類學教室
(
りくわだいがくじんるゐがくけうしつ
)
には磨製石斧三百
個
(
こ
)
計り有れど、
兩端
(
りやうたん
)
に刄有るものは
唯
(
ただ
)
一
個
(
こ
)
のみ。コロボックルは磨製石斧を
何
(
なん
)
の
目的
(
もくてき
)
に用ゐしや。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
更
(
さ
)
らに
兵庫
(
ひょうご
)
の
和田岬
(
わだみさき
)
に新砲台の
建築
(
けんちく
)
を命じたるその命を受けて
築造
(
ちくぞう
)
に従事せしはすなわち
勝氏
(
かつし
)
にして、その
目的
(
もくてき
)
は
固
(
もと
)
より
攘夷
(
じょうい
)
に外ならず。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
「よくは
目的
(
もくてき
)
がわかりませぬが、ことによると、
源氏閣
(
げんじかく
)
に
監禁
(
かんきん
)
しておく女を、
救
(
すく
)
いだしにきた
命
(
いのち
)
知らずであるやも知れませぬ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
併
(
しかし
)
ながら
金解禁
(
きんかいきん
)
の
準備
(
じゆんび
)
としては
在外正貨
(
ざいぐわいせいくわ
)
を
潤澤
(
じゆんたく
)
に
持
(
も
)
ち
得
(
え
)
たことはその
準備
(
じゆんび
)
の
大半
(
たいはん
)
の
目的
(
もくてき
)
を
達
(
たつ
)
したと
云
(
い
)
つて
差支
(
さしつかへ
)
ないのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
▼ もっと見る
人のいのちを花になぞらえて、散ることだけが
若人
(
わこうど
)
の
究極
(
きゅうきょく
)
の
目的
(
もくてき
)
であり、つきぬ名誉であると教えられ、信じさせられていた子どもたちである。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
これが旅先でなかつたら——もう一つ、大事な
目的
(
もくてき
)
のある旅でなかつたら、平次も
娑婆
(
しやば
)
つ氣を出して、二人の浪人者を取ひしいだかも知れません。
銭形平次捕物控:082 お局お六
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
なんのために、
黥
(
いれずみ
)
することが、さうした
目的
(
もくてき
)
に
適
(
かな
)
ふのかわからないが、
歌
(
うた
)
の
意味
(
いみ
)
はともかく、さうに
違
(
ちが
)
ひありません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
先
(
ま
)
づ、
私
(
わたくし
)
が
世界
(
せかい
)
漫遊
(
まんゆう
)
の
目的
(
もくてき
)
で、
横濱
(
よこはま
)
の
港
(
みなと
)
を
出港
(
ふなで
)
した
事
(
こと
)
から、はじめ
米國
(
ベイこく
)
に
渡
(
わた
)
り、それより
歐羅巴
(
エウロツパ
)
諸國
(
しよこく
)
を
遍歴
(
へんれき
)
した
次第
(
しだい
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
親方の
目的
(
もくてき
)
は少しでも早くパリへ行き着くことであった。それは冬のあいだ
芝居
(
しばい
)
をして回れるのはパリだけであった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
その
男
(
おとこ
)
は、ただ
忠実
(
ちゅうじつ
)
に
仕事
(
しごと
)
のことばかり
考
(
かんが
)
えているようでした。それには、なにか、
目的
(
もくてき
)
があったのかもしれない。
火を点ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
併
(
しか
)
しながら、
白状
(
はくじやう
)
する。
此時代
(
このじだい
)
には、
研究
(
けんきう
)
は
第
(
だい
)
四か
第
(
だい
)
五
位
(
ゐ
)
で、
第
(
だい
)
三は
好奇心
(
かうきしん
)
であつた。
第
(
だい
)
二は
弄古的
(
ろうこてき
)
慾心
(
よくしん
)
?であつた。
第
(
だい
)
一は
實
(
じつ
)
に
運動
(
うんどう
)
の
目的
(
もくてき
)
であつた。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
言譯
(
いひわけ
)
きく
耳
(
みゝ
)
はなし
家賃
(
やちん
)
をさめるか
店
(
たな
)
を
明
(
あ
)
けるか
道
(
みち
)
は
二
(
ふた
)
つぞ
何方
(
どちら
)
にでもなされとぽんとはたく
其
(
その
)
煙管
(
きせる
)
で
打
(
うち
)
わつてやりたい
面
(
つら
)
がまち
目的
(
もくてき
)
なしに
今日
(
けふ
)
までと
日
(
ひ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其
(
その
)
目的
(
もくてき
)
は
凡
(
およ
)
そ三つに
分
(
わか
)
つことが
出來
(
でき
)
る。一は
怨
(
うらみ
)
を
報
(
はう
)
ずる
爲
(
ため
)
で一
番
(
ばん
)
怖
(
こわ
)
い。二は
恩愛
(
おんあい
)
の
爲
(
ため
)
で
寧
(
むし
)
ろいぢらしい。三は
述懷的
(
じゆつくわいてき
)
である。一の
例
(
れい
)
は
數
(
かぞ
)
ふるに
遑
(
いとま
)
がない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
と、だしぬけに、一羽のガンがキツネの姿を見つけました。そして、キツネがよくない
目的
(
もくてき
)
でやって来たのを見てとって、たちまち大声でさけびたてました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
利根
(
とね
)
の
水源
(
すゐげん
)
を
確定
(
かくてい
)
し、
越後
(
えちご
)
及
(
およ
)
ひ
岩代
(
いわしろ
)
と
上野
(
かうずけ
)
の国境を
定
(
さだ
)
むるを主たる
目的
(
もくてき
)
となせども、
傍
(
かたは
)
ら
地質
(
ちしつ
)
の
如何
(
いかん
)
を
調査
(
てうさ
)
し、
将来
(
しやうらい
)
開拓
(
かいたく
)
すべき
原野
(
げんや
)
なきや
否
(
いなや
)
、
良山林
(
りやうさんりん
)
ありや
否
(
いなや
)
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
もしまた
医学
(
いがく
)
の
目的
(
もくてき
)
が
薬
(
くすり
)
を
以
(
もっ
)
て、
苦痛
(
くつう
)
を
薄
(
うす
)
らげるものと
為
(
な
)
すなれば、
自然
(
しぜん
)
ここに一つの
疑問
(
ぎもん
)
が
生
(
しょう
)
じて
来
(
く
)
る。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
この
目的
(
もくてき
)
を
達
(
たつ
)
してこそわれ/\は
他國人
(
たこくじん
)
に
對
(
たい
)
して
恥
(
はづ
)
かしいといふ
感
(
かん
)
じから
始
(
はじ
)
めて
免
(
まぬか
)
れ
得
(
え
)
られるであらう。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
予
(
わし
)
が
廟
(
たまや
)
へ
降
(
お
)
りるは、
姫
(
ひめ
)
の
面
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ようがためでもあるが、それよりも
姫
(
ひめ
)
が
身
(
み
)
に
着
(
つ
)
けた
貴
(
たふと
)
い
指輪
(
ゆびわ
)
を
或
(
ある
)
大切
(
たいせつ
)
な
用
(
よう
)
に
使
(
つか
)
はうため
取外
(
とりはづ
)
して
來
(
く
)
るのが
主
(
おも
)
な
目的
(
もくてき
)
ぢゃによって、
早
(
はや
)
う
往
(
い
)
ね。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
彼
(
かれ
)
は
勘次
(
かんじ
)
の
庭
(
には
)
に
立
(
た
)
つた。
彼
(
かれ
)
は
荒繩
(
あらなは
)
が
手
(
て
)
に
在
(
あ
)
つたことを
心
(
こゝろ
)
づいた
時
(
とき
)
、
柹
(
かき
)
の
木
(
き
)
の
低
(
ひく
)
い
枝
(
えだ
)
にそれを
引掛
(
ひつか
)
けようとして
投
(
な
)
げた。
彼
(
かれ
)
の
不自由
(
ふじいう
)
な
手
(
て
)
は
暗夜
(
あんや
)
に
其
(
そ
)
の
目的
(
もくてき
)
を
遂
(
と
)
げさせなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
私達
(
わたくしたち
)
は一
応
(
おう
)
参拝
(
さんぱい
)
を
済
(
す
)
ませてから、
直
(
ただ
)
ちに
目的
(
もくてき
)
の
銀杏
(
いちょう
)
の
樹
(
き
)
に
近寄
(
ちかよ
)
りますと、
早
(
はや
)
くもそれと
気
(
き
)
づいたか、
白茶色
(
しろちゃいろ
)
の
衣裳
(
いしょう
)
をつけた
一人
(
ひとり
)
の
妖精
(
ようせい
)
が
木蔭
(
こかげ
)
から
歩
(
あゆ
)
み
出
(
い
)
で、
私達
(
わたくしたち
)
に
近
(
ちか
)
づきました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
けれども
多
(
おほ
)
くの
人
(
ひと
)
の
如
(
ごと
)
くに
判然
(
はつきり
)
した
目的
(
もくてき
)
は
有
(
も
)
つてゐなかつた。
其内
(
そのうち
)
店
(
みせ
)
に
灯
(
ひ
)
が
點
(
つ
)
いた。
電車
(
でんしや
)
も
燈火
(
あかり
)
を
照
(
と
)
もした。
宗助
(
そうすけ
)
はある
牛肉店
(
ぎうにくてん
)
に
上
(
あ
)
がつて
酒
(
さけ
)
を
呑
(
の
)
み
出
(
だ
)
した。一
本
(
ぽん
)
は
夢中
(
むちゆう
)
に
呑
(
の
)
んだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
余
(
よ
)
は
基督
(
きりすと
)
の
兵卒
(
へいそつ
)
なり、兵卒は
其時
(
そのとき
)
の
来
(
きた
)
る
迄
(
まで
)
は
何
(
なに
)
をなすべきかを知らず、
主
(
しゆ
)
の
命
(
めい
)
ならん乎、
余
(
よ
)
は
高壇
(
かうだん
)
に
立
(
た
)
つ事もあるべし、
官海
(
くわんかい
)
に
身
(
み
)
を
投
(
たう
)
ずるやも
計
(
はか
)
られず、基督信者は
目的
(
もくてき
)
なき者なり
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
で、
宿
(
やど
)
の
了見
(
れうけん
)
ばかりで
電報
(
でんぱう
)
を
打
(
う
)
つた、と
見
(
み
)
えて
其処
(
そこ
)
で
出逢
(
であ
)
つた
一群
(
いちぐん
)
の
内
(
うち
)
には、お
浦
(
うら
)
の
親類
(
しんるゐ
)
が
二人
(
ふたり
)
も
交
(
まざ
)
つた、……
此
(
こ
)
の
中
(
なか
)
に
居
(
ゐ
)
ない
巡査
(
じゆんさ
)
などは、
同
(
おな
)
じ
目的
(
もくてき
)
で、
別
(
べつ
)
の
方面
(
はうめん
)
に
向
(
むか
)
つて
居
(
ゐ
)
るらしい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
即
(
すなは
)
ち
今時
(
こんじ
)
の
内職
(
ないしよく
)
の
目的
(
もくてき
)
は
粥
(
かゆ
)
に
非
(
あら
)
ず塩に
非
(
あら
)
ず
味噌
(
みそ
)
に
非
(
あら
)
ず安コートを
引被
(
ひつか
)
けんが
為
(
ため
)
に
候
(
そろ
)
安縮緬
(
やすちりめん
)
を
巻附
(
まきつ
)
けんが
為
(
ため
)
に
候
(
そろ
)
今一歩をすゝめて
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく言はしめたまへ
安俳優
(
やすはいいう
)
に贈り物をなさんが
為
(
た
)
めに
候
(
そろ
)
。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
それからおまえはうんと走って
陸地測量部
(
りくちそくりょうぶ
)
まで行くんだ。そして二人ともこう
言
(
い
)
うんだ。
北緯
(
ほくい
)
二十五
度
(
ど
)
東経
(
とうけい
)
六
厘
(
りん
)
の
処
(
ところ
)
に、
目的
(
もくてき
)
のわからない大きな
工事
(
こうじ
)
ができましたとな。二人とも言ってごらん
ありときのこ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
人車
(
じんしや
)
へ
乘
(
の
)
ると
最早
(
もはや
)
半分
(
はんぶん
)
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
に
着
(
つ
)
いた
氣
(
き
)
になつた。
此
(
この
)
人車鐵道
(
じんしやてつだう
)
の
目的
(
もくてき
)
が
熱海
(
あたみ
)
、
伊豆山
(
いづさん
)
、
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
の
如
(
ごと
)
き
温泉地
(
をんせんち
)
にあるので、これに
乘
(
の
)
れば
最早
(
もはや
)
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
といふ
氣
(
き
)
になるのは
温泉行
(
をんせんゆき
)
の
人々
(
ひと/″\
)
皆
(
み
)
な
同感
(
どうかん
)
であらう。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
生
(
い
)
ける
銃架
(
じうか
)
。お
前
(
まへ
)
が
目的
(
もくてき
)
を
知
(
し
)
らず
理由
(
りいう
)
を
問
(
と
)
はず
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
單に
形状
(
けいじよう
)
のみを見るも
穀類抔
(
こくるゐなど
)
を
粉
(
こ
)
にする
時
(
とき
)
の
臺
(
だい
)
の如くに
思
(
おも
)
はるれど、アフリカの
内地
(
ないち
)
の土人は現に
同形
(
どうけい
)
の石器を
同樣
(
どうやう
)
の
目的
(
もくてき
)
に用ゐ居るなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
こういうと、若い神官たちは、べつになにかいそぐ
目的
(
もくてき
)
があるらしく、ばらばらと千
年
(
ねん
)
山毛欅
(
ぶな
)
の
根
(
ね
)
もとへかけあつまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何
(
なに
)
もそれを
目的
(
もくてき
)
といふ
譯
(
わけ
)
ではなかつたが、三十六
年
(
ねん
)
の六
月
(
ぐわつ
)
二十三
日
(
にち
)
であつた。
望蜀生
(
ぼうしよくせい
)
と
共
(
とも
)
に
陣屋横町
(
ぢんやよこちやう
)
を
立出
(
たちい
)
でた。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
私共
(
わたくしども
)
の
乘組
(
のりく
)
む
筈
(
はづ
)
の
弦月丸
(
げんげつまる
)
と、
同
(
おな
)
じ
日
(
ひ
)
、
同
(
おな
)
じ
刻
(
こく
)
に、ネープルス
港
(
かう
)
を
出發
(
しゆつぱつ
)
する
海蛇丸
(
かいだまる
)
の
目的
(
もくてき
)
は
云
(
い
)
ふ
迄
(
まで
)
もありません。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
誰
(
だれ
)
でも
實際
(
じつさい
)
に
當
(
あた
)
つて
一々
(
いち/\
)
營養
(
えいやう
)
の
如何
(
いかん
)
を
吟味
(
ぎんみ
)
して
食
(
く
)
ふ
者
(
もの
)
はない、
第
(
だい
)
一に
先
(
ま
)
づ
味
(
あぢ
)
の
美
(
び
)
を
目的
(
もくてき
)
として
食
(
く
)
ふのである。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
素性
(
すぜう
)
が
言
(
い
)
へずは
目的
(
もくてき
)
でもいへとて
責
(
せ
)
める、むづかしうござんすね、いふたら
貴君
(
あなた
)
びつくりなさりましよ
天下
(
てんか
)
を
望
(
のぞ
)
む
大伴
(
おほとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
とは
私
(
わたし
)
が
事
(
こと
)
とていよ/\
笑
(
わら
)
ふに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
目的
(
もくてき
)
は言ふまでもなく、俵屋の堂々たる構へ、今は主人孫右衞門と、下男の五助と、下女のお徳のほかには、この構への中に生活してゐる者もない淋しさです。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
すなわち彼等の
目的
(
もくてき
)
は
時機
(
じき
)
に投じて
恩威
(
おんい
)
並
(
なら
)
び
施
(
ほどこ
)
し、
飽
(
あ
)
くまでも自国の
利益
(
りえき
)
を
張
(
は
)
らんとしたるその中には、公使始めこれに
附随
(
ふずい
)
する
一類
(
いちるい
)
の
輩
(
はい
)
にも種々の
人物
(
じんぶつ
)
ありて
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
実
(
じつ
)
に一行が
首尾
(
しゆび
)
克
(
よ
)
く
探検
(
たんけん
)
の
目的
(
もくてき
)
を達するを得たるは、
忠実
(
ちうじつ
)
勇壮
(
ゆうさう
)
なる人夫の力大に
与
(
あづか
)
つて
力
(
ちから
)
ありとす。
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
若
(
もし
)
又
(
また
)
醫學
(
いがく
)
の
目的
(
もくてき
)
が
藥
(
くすり
)
を
以
(
もつ
)
て、
苦痛
(
くつう
)
を
薄
(
うす
)
らげるものと
爲
(
な
)
すなれば、
自然
(
しぜん
)
茲
(
こゝ
)
に一つの
疑問
(
ぎもん
)
が
生
(
しやう
)
じて
來
(
く
)
る。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それで
美術的
(
びじゆつてき
)
な
目的
(
もくてき
)
よりも、まったく
實用的
(
じつようてき
)
になつたものが
多
(
おほ
)
いことがわかります。(
第七十二圖
(
だいしちじゆうにず
)
)
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
別
(
べつ
)
に、また
一人
(
ひとり
)
の
若者
(
わかもの
)
がありました。
志
(
こころざし
)
をたて、
故郷
(
こきょう
)
を
出
(
で
)
てから、もう
幾年
(
いくねん
)
にかなりましたけれど、
目的
(
もくてき
)
を
達
(
たっ
)
することができずに、あちら、こちらと
流浪
(
るろう
)
していました。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかも不意のおくり物でおどろかすというのがわたしたちの第一の
目的
(
もくてき
)
であったことを
告
(
つ
)
げた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
働くことしか
目的
(
もくてき
)
がないようなこの寒村の子どもたちと、どのようにしてつながってゆくかを思うとき、一本松をながめて
涙
(
なみだ
)
ぐんだ
感傷
(
かんしょう
)
は、
恥
(
は
)
ずかしさでしか考えられない。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
彼等
(
かれら
)
はそれで
目
(
め
)
の
光
(
ひかり
)
の
及
(
およ
)
ぶ
範圍内
(
はんゐない
)
には
自分
(
じぶん
)
の
身
(
み
)
を
表
(
あら
)
はさないで
目的
(
もくてき
)
を
遂
(
と
)
げようと
苦心
(
くしん
)
する。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
著者
(
ちよしや
)
は
少年諸君
(
しようねんしよくん
)
に
向
(
むか
)
つて、
地震學
(
ぢしんがく
)
の
進
(
すゝ
)
んだ
知識
(
ちしき
)
を
紹介
(
しようかい
)
しようとするものでない。
又
(
また
)
たとひ
卑近
(
ひきん
)
な
部分
(
ぶぶん
)
でも、
震災防止
(
しんさいぼうし
)
の
目的
(
もくてき
)
に
直接
(
ちよくせつ
)
關係
(
かんけい
)
のないものまで
論
(
ろん
)
じようとするのでもない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
彼
(
かれ
)
は
此
(
この
)
晩
(
ばん
)
に
限
(
かぎ
)
つて、ベルを
鳴
(
な
)
らして
忙
(
いそ
)
がしさうに
眼
(
め
)
の
前
(
まへ
)
を
徃
(
い
)
つたり
來
(
き
)
たりする
電車
(
でんしや
)
を
利用
(
りよう
)
する
考
(
かんがへ
)
が
起
(
おこ
)
らなかつた。
目的
(
もくてき
)
を
有
(
も
)
つて
途
(
みち
)
を
行
(
ゆ
)
く
人
(
ひと
)
と
共
(
とも
)
に、
拔目
(
ぬけめ
)
なく
足
(
あし
)
を
運
(
はこ
)
ばす
事
(
こと
)
を
忘
(
わす
)
れた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
自
(
みづ
)
から一の
目的
(
もくてき
)
を
定
(
さだ
)
め、
万障
(
ばんしやう
)
を
排
(
はい
)
し、
終生
(
しうせい
)
一
徹
(
てつ
)
其
(
その
)
目的点
(
もくてきてん
)
に
達
(
たつ
)
せんと
勉
(
つと
)
むるが如きは
余
(
よ
)
の
不信仰
(
ふしんこう
)
時代
(
じだい
)
の
行為
(
こうゐ
)
なりき、
主
(
しゆ
)
の
命
(
めい
)
維
(
こ
)
れ
徇
(
したが
)
ひ、
今日
(
こんにち
)
は
今日
(
こんにち
)
の
業
(
げふ
)
を
成
(
な
)
す、
是
(
こ
)
れ
余
(
よ
)
の
今日
(
こんにち
)
の
生涯
(
しやうがい
)
なり
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
「
北緯
(
ほくい
)
二十五
度
(
ど
)
東経
(
とうけい
)
六
厘
(
りん
)
の
処
(
ところ
)
に
目的
(
もくてき
)
のわからない大きな
工事
(
こうじ
)
ができました」
ありときのこ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
では、
標本
(
みほん
)
のつもりで、
私
(
わたくし
)
の
母
(
はは
)
の
歿
(
なくな
)
った
折
(
おり
)
の
模様
(
もよう
)
を、ありのままにお
話
(
はな
)
し
致
(
いた
)
しましょう。わざわざ
査
(
しら
)
べるのが
目的
(
もくてき
)
で、
行
(
や
)
った
仕事
(
しごと
)
ではないのですから、むろんいろいろ
見落
(
みおと
)
しはございましょう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「いや、
試合順
(
しあいじゅん
)
はきまりませぬ。
御岳
(
みたけ
)
の
兵法大講会
(
へいほうだいこうえ
)
の
主旨
(
しゅし
)
は、世にかくれたる
人材
(
じんざい
)
をひろいだすのが
目的
(
もくてき
)
でもござれば」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其人
(
そのひと
)
今
(
いま
)
や
新聞
(
しんぶん
)
の
題目
(
だいもく
)
となつて
世人
(
よのひと
)
の
審
(
いぶか
)
る
旅路
(
たびぢ
)
に
志
(
こゝろざ
)
したといふ、
其
(
その
)
行先
(
ゆくさき
)
は
何地
(
いづこ
)
であらう、
其
(
その
)
目的
(
もくてき
)
は
何
(
なん
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“目的”の解説
目的(もくてき、el: τέλος, テロス、en: goal)とは、成し遂げようとすることがら。行為の目指すところ。
(出典:Wikipedia)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
的
常用漢字
小4
部首:⽩
8画
“目的”で始まる語句
目的地
目的物
目的点
目的成就
目的のない犯罪