『ありときのこ』

苔いちめんに、霧がぽしゃぽしゃ降って、蟻の歩哨は鉄の帽子のひさしの下から、するどいひとみであたりをにらみ、青く大きな羊歯の森の前をあちこち行ったり来たりしています。 向こうからぷるぷるぷるぷる一ぴきの蟻の兵隊が走って来ます。 「停まれ、誰か …

著者	宮沢賢治
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「天才人」1933（昭和8）年3月号
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約3分（500文字/分）
朗読目安時間	約5分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

斜（なな） 決（けっ） 目的（もくてき） 指（ゆび） 調（しら） 乳（ちち） 消（け） 疋（ひき） 式（しき） 立派（りっぱ） 誰（だれ） 忙（いそが） 羊歯（しだ） 苔（こけ） 粒（つぶ） 第（だい） 笑（わら） 眼（め） 灰（はい） 歩哨（ほしょう） 返（かえ） 骨（ほね） 顎（あご） 靴（くつ） 霧（きり） 離（はな） 降（ふ） 銃剣（じゅうけん） 鉄（てつ） 聯隊（れんたい） 輪廓（りんかく） 詳（くわ） 言（い） 袖（そで） 蟻（あり） 柱（はしら） 胸（むね） 子供（こども） 両方（りょうほう） 中佐（ちゅうさ） 伝令（でんれい） 倒（たお） 停（と） 兵隊（へいたい） 処（ところ） 北緯（ほくい） 厘（りん） 向（む） 吸（す） 地面（じめん） 変（か） 夢中（むちゅう） 大変（たいへん） 模様（もよう） 屋根（やね） 工事（こうじ） 帽子（ぼうし） 度（ど） 建物（たてもの） 役（やく） 悪（わる） 折（お） 暗（くら） 本部（ほんぶ） 東経（とうけい） 枝（えだ） 上着（うわぎ） 楢（なら） 構（かま）