“伝令”の読み方と例文
読み方割合
でんれい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「では、試合にさきだって、伝令でんれいの者が、各所かくしょたまりの人々へ、番組ばんぐみ予告よこくするのが定例じょうれいでござるゆえ、そちらの闘士をきめて、この下へご記名きめいねがいたい」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たかは、黒雲くろくもに、伝令でんれいすべく、夕闇ゆうやみそらのぼりました。ふるいひのきはあめかぜぶためにあらゆるおおきなえだちいさなえだを、落日後らくじつごそらにざわつきたてたのであります。
あらしの前の木と鳥の会話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
八番打者、投手の星野ほしのが、先のほうを四分の一ほど黒くぬった愛用あいようのバットをさげて、バッターボックスへはいろうとした。だが、そのとき、伝令でんれいがきて、かれはベンチへよばれた。
星野くんの二塁打 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)