“めじるし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目標61.1%
目印31.9%
暗号1.4%
特徴1.4%
目幟1.4%
目的1.4%
目表1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重助「へえ、頭巾をお目に掛けたら、何とかいう人だと仰しゃったが、チャンと目標めじるしが有ったのが解って、仇討あだうちに出ると仰しゃいましたよ」
「——かぶとをおりなさい。あなたの朱金の盔は、燦として、あまりに赤いから眼につきます。敵の目印めじるしになります」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これはね、みんな仲間の者が、道中の暗号めじるしだよ。中にゃあ今真盛まっさかりな商売人のもあるが、ほらここにこの四角な印をつけてあるのが、私が行ってこれから逢おうという人だ、もと海軍に居た将官たいしょうだね。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「だから言はないこつちやない、広告には何でも人の気を特徴めじるしが無くつちや。」
熊の穴居こもりたる所をみつくれ目幟めじるしをのこして小屋にかへり、一れんの力をあはせてこれをる。その道具だうぐの長さ四尺斗りの手槍てやりあるひ山刀やまがたな薙刀なぎなたのごとくに作りたるもの、銕炮てつはう山刀をのるゐ也。
峰の松を目的めじるしに、此方こなたの道の分れ口、一むらすすき立枯れて、荒野あれのの草のうもれ井に、朦朧もうろうとしてたたずむごとき、ふたつの影ありと見えたるにも、猶予ためらわずと寄った。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
先刻さっき、八時頃先方のうちを出て、矢張やっぱりこの隣の裏門から入ったが、何しろこんな月夜でもあるし、また平常ふだん皆が目表めじるしに竹の枝へ結付むすびつけた白い紙片かみきれ辿たどって、茶席の方へ来ようとすると、如何どうしたのか
怪物屋敷 (新字新仮名) / 柳川春葉(著)