“あんごう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暗合60.0%
暗号30.0%
庵号10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わざと、部隊を離れて、ほかに渡る戦友の影もない下流の水路を選んだのも、約束したように、ふたりの考えが暗合あんごうした。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やみにかく暗号あんごうを、咲耶子さくやこは熱心な目で読んでいたが、とつぜん、風にでもされたように、あお、赤い灯、ふたつとも、いちじにパッとえてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自信を失ひながらなほ安定した気持になりたかつたので、その垂簾を軒にかけたのだつた。『鶉居』と書いたのはうずらは常居なし、といふいひならわしから思ひついた庵号あんごうだつた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)