暗号あんごう)” の例文
旧字:暗號
そのときすでに研究けんきゅうは、九どおりできあがっていたんだ。その大体だいたいのことは、浮浪者ふろうしゃがもちげしたノートに、暗号あんごうをつかって書いてある。
やみにかく暗号あんごうを、咲耶子さくやこは熱心な目で読んでいたが、とつぜん、風にでもされたように、あお、赤い灯、ふたつとも、いちじにパッとえてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、あなたの懐中かいちゅうからった財布さいふをお返しするよ。これは上から届けて来たものだが、いくら暗号あんごうで書いてあるにしても、英艦隊撃滅作戦の書類を中にはさんでおくなんて、不注意にも、程がある」