きる)” の例文
打明うちあけて頼みなば假令たとへ日常ふだんかくきるに切れぬ親子の中豈夫よもや餘事よそごととは見過ごすまじ是も母への孝行なれば出來ぬ迄も一おう相談致すべしと心を決し母の機嫌を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
知る者なし依ては人殺ひとごろし盜賊たうぞくだん有體ありていに白状致せと嚴敷きびしく申されけれども決して右體の惡事あくじいたしたる事なしと申きるゆゑ是非なく拷問がうもんかけ日夜にちや牢問らうとひきびしければ苦痛くつう堪兼たへかねいつそ無實むじつの罪を引受此苦みを免れんと覺悟かくご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
駿府すんぷより連れ歸り打寄て種々しゆ/″\異見に及びしかど文藏は何時かな思ひきる樣子もなく假令たとへ不孝といはれ勘當受る共是非に及ばずと思ひ切て申ける故しからば忠兵衞も致し方なく然程さるほどに思ひ詰給つめたまふ上は暫時私しへ御まかせ有べし必ず思し召違めしちがひ有て短氣たんきの事など爲給ふなと種々にさとし置きて忠兵衞は御家ごけのおもせが機嫌を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)