“いひすて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
云捨25.0%
言捨25.0%
云棄25.0%
謂捨25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
も云ず面を見詰みつめて居たりしが今日は仕方なし明日あすからはせいを出してかふやうに致されよ左右とかく其樣な事にては江戸えど住居すまひは出來難し先々御やすみなされと云捨いひすて我家わがやへこそはかへりけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
切ければ履替はきかへんとしける中彼の町人は傍により最早もはや日も暮るに近ければ此建場は休まずに行べし草鞋を手早くはき追付おひつかれよと云捨いひすて駕籠を急がせ遣けるにぞ友次郎今直に履替れば暫くまち給へと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
女房にわたすこしだが單物ひとへものでもかはれよと無理むりふところへ入れ此事は決して沙汰さたなしにたのむなりと言捨いひすてて立歸りしが途中には穀平の丁稚でつち音吉に行合けるに重四郎聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひきモシ若旦那さういつては「イヤ吾儕わしは花見にはモウゆかぬ是から家へかへるなり」と言捨いひすて足を早めるに和吉は本意ほいなき面地おもゝちにて夫では花見はやめになつたかさうして見ば辨當を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
して呉れろと云棄いひすて追駈おつかけく此掃部と云ふ者はもとより武邊ぶへんの達者殊に早足なれば一目散に追行おひゆく所に重四郎は一里餘りも退のひたりしがうしろより駈來かけくる人音ひとおと有り定めて子分の奴等が來る成らんと深江村ふかえむらの入口に千手院せんじゆゐんと云ふ小寺有り住持ぢうぢは六十餘歳の老僧にて佛前に於て讀經つとめ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仰付おほせつけられたれば何れ大岡殿に對面致すべし宜しく申し傳へ給はるべしと謂捨いひすてて奧へは入たり次右衞門はホツと溜息ためいきを吐き門前より駕籠を急がせお役宅さして歸りける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)