追付おっつけ)” の例文
思想の発達せぬなま若い者の感情、追付おっつけ変って来るには相違ないと殿様の仰せ、行末は似つかわしい御縁を求めていずれかの貴族の若公わかぎみいれらるゝ御積り
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
もう追付おっつけお帰りとは存じますが何となく気がかりでなりませぬ。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
先刻さっき内々戸のすきから見たとは違って、是程までに美しいそなたを、今まで木綿布子ぬのこ着せておいた親のはずかしさ、小間物屋もよばせたれば追付おっつけくるであろう、くしかんざし何なりとすきなのを取れ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)