“且又”の読み方と例文
読み方割合
かつまた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
且又かつまた金を貸した方の人物にしても、有余る金があるくせに、わづかばかりの貸金の期限が切れた瞬間から、破滅に瀕する大損害を蒙つたやうな幻覚を起し
総理大臣が貰つた手紙の話 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
臼井の姿が部屋から消えると、課長はその途端とたんに彼から頼まれたことを一切忘れてしまった。これは永年に亙る課長の修養の力でもあったり且又かつまた習慣でもあった。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
且又かつまた茂吉は詩歌に対する眼をあけてくれたばかりではない。あらゆる文芸上の形式美に対する眼をあける手伝ひもしてくれたのである。眼を?——或は耳をとも云はれぬことはない。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)