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且又
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かつまた
ふりがな文庫
“
且又
(
かつまた
)” の例文
且又
(
かつまた
)
金を貸した方の人物にしても、有余る金があるくせに、わづかばかりの貸金の期限が切れた瞬間から、破滅に瀕する大損害を蒙つたやうな幻覚を起し
総理大臣が貰つた手紙の話
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
臼井の姿が部屋から消えると、課長はその
途端
(
とたん
)
に彼から頼まれたことを一切忘れてしまった。これは永年に亙る課長の修養の力でもあったり
且又
(
かつまた
)
習慣でもあった。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
且又
(
かつまた
)
茂吉は詩歌に対する眼をあけてくれたばかりではない。あらゆる文芸上の形式美に対する眼をあける手伝ひもしてくれたのである。眼を?——或は耳をとも云はれぬことはない。
僻見
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
余の
所謂
(
いわゆる
)
「呉一郎の第一回発作」の参考としては全然不必要の範囲に属するも、この記録を作製したるW氏の主張を尊重する意味に於て、
且又
(
かつまた
)
、
該
(
がい
)
事件に関する司法当局の探査方針
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
で、
貴方
(
あなた
)
は
恁
(
か
)
うなのだ、
先
(
ま
)
づ
齒
(
は
)
が
痛
(
いた
)
むと
云
(
い
)
ふ
農婦
(
のうふ
)
が
來
(
く
)
る……と、
其
(
そ
)
れが
奈何
(
どう
)
したのだ。
疼痛
(
とうつう
)
は
疼痛
(
とうつう
)
の
事
(
こと
)
の
思想
(
しさう
)
である。
且又
(
かつまた
)
、
病氣
(
びやうき
)
が
無
(
な
)
くては
此
(
こ
)
の
世
(
よ
)
に
生
(
い
)
きて
行
(
ゆ
)
く
譯
(
わけ
)
には
行
(
ゆ
)
かぬものだ。
早
(
はや
)
く
歸
(
かへ
)
るべし。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
且又
(
かつまた
)
自分に痴川の殺害を実行させようと
企
(
たく
)
らんでいる、という風に考えたかったのであろう。
小さな部屋
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
且
常用漢字
中学
部首:⼀
5画
又
常用漢字
中学
部首:⼜
2画
“且”で始まる語句
且
且那
且鞮侯
且忠
且学之広博