“且鞮侯”の読み方と例文
読み方割合
そていこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
血が血だけに胡風こふうになじむことも速く、相当の才物でもあり、常に且鞮侯そていこう単于ぜんう帷幄いあくに参じてすべての画策にあずかっていた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
この荒療治のおかげで、不幸にも蘇武は半日昏絶こんぜつしたのちにまた息を吹返した。且鞮侯そていこう単于はすっかり彼にれ込んだ。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
翌、太始たいし元年、且鞮侯そていこう単于ぜんうが死んで、陵と親しかった左賢王さけんおうが後をいだ。狐鹿姑ころくこ単于というのがこれである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)